2025年F1 イギリスGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント
2025年F1 イギリスGP初日のフリー走行で11番手以下だったドライバーのコメント。7月4日(金)にシルバーストン・サーキットで2025年のF1世界選手権 第11戦 イギリスグランプリのフリープラクティスが行われた。

中団以降では、風に翻弄されながらもアレクサンダー・アルボンやフェルナンド・アロンソが安定した走行を見せ、ポジティブな手応えを得た。一方で、ガブリエル・ボルトレトやエステバン・オコンもパッケージの理解を進めながら、決勝に向けた布石を打った。

角田裕毅は1セッションのみの走行となったが、改善点を見出しつつ翌日に向けて前向きな姿勢を示している。

その一方で、カルロス・サインツJr.やニコ・ヒュルケンベルグ、アルピーヌ勢にとっては課題の多い一日となった。特にピエール・ガスリーとフランコ・コラピントは高速コーナーでのグリップ不足と一貫性のなさに苦しみ、セットアップの見直しが急務となっている。全体的に風の影響が大きかった金曜日だが、明日は気温が下がる予報もあり、勢力図が一変する可能性も残されている。


11番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「今日はとにかく風が強くて、全体的に難しいコンディションだった。思ったほどのペースは出せなかったけど、マシンをより乗りやすくする方法を見つけて、明日もっと強くなって戻ってこられるようにしたい。風があるとオーバーステアやアンダーステアがコーナーごとに変化して、シルバーストンのような開けたサーキットでは特に難しい。FP2では良い方向に変更を加えられたと思うし、予選に向けては前向きな流れになっている」

12番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日の走行だけでは、自分たちがどの位置にいるのか判断するのは難しい。FP1では新旧パッケージの違いがそれほど大きく見えなかったけど、FP2ではいろいろなセットアップを試してデータを集めた。シルバーストンの金曜日らしく風がとても強くて、分析することがたくさんあるけど、トラブルもなくクリーンに走れたし、明日どこまでできるか見てみよう」

13番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「全体的にポジティブな一日だった。マシンバランスの理解に集中していて、今進んでいる方向性には満足している。F1マシンでシルバーストンを走るのは本当に楽しいし、とてもやりがいのあるサーキットだ。とはいえ、風がとても強くて不安定だったし、特にリアが落ち着かない場面もあった。今夜はセットアップの細かい部分を詰めて、明日に向けてさらに改善したい」

14番手:エステバン・オコン(ハース)
「今日は興味深い一日だった。マシンにいくつか変更を加えていて、新しいパーツも入っていたから、それらの理解と最適化に集中した。風が強くて難しかったけど、明日はまた全然違う状況になるかもしれない。まだもう少しパフォーマンスを引き出す必要があるけど、今日は金曜日にすぎないし、すべてが見えるわけじゃない。明日に向けてさらに引き出せるように頑張るよ」

イギリスグランプリ 2025年のF1世界選手権

15番手:角田裕毅(レッドブル)
「マシンの感触は悪くなかったんですけど、明日に向けてまだやることは多いですね。シルバーストンは走っていて楽しいですし、先週末はマシンのフィーリングがすごく良くて、決勝までは本当に手応えがあったので、今週もその延長でしっかり仕上げていきたいと思っています。今日は2台で仕様の違いを比較していたので、その適応の仕方を考えているところです。明日は気温が下がりそうなので、それが助けになるかもしれません。まだ1回しか走っていませんが、自分のドライビングとセットアップで改善できる部分がいくつか見えてきたので、それをうまく最適化していければと思っています」

16番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「今日は風が強くて安定した走行をするのが難しかった。とはいえ、信頼性の改善に焦点を当てたプログラムを一通りこなすことができて、有益なデータを集められたと思う。明日のFP3ではもう少しパフォーマンスに集中したい。気温も下がる予報が出ているし、風も引き続き強そうだから、それがどんな影響を与えるかを見ていきたい。予選に向けて面白い展開になりそうだ」

17番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「今日はちょっと変わった金曜日になった。FP1を外から見て、FP2でようやくマシンに乗ったからね。コンディションはとても風が強くて、思ったように走るのが難しかったけど、それは全員同じ。FP2ではすぐに良い感触が得られて、まずまずの基礎は作れたと思う。これからは完全に集中して、残りの週末に向けてプッシュしていく」

18番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「今日は本当に難しい一日だった。チーム全体で取り組むべき課題が多くて、もっとパフォーマンスを引き出すために解決策を見つけないといけない。どこに問題があるのかは明確で、特に高速コーナーでグリップ不足に悩まされている。今季これほど悪い感触はなかったけど、徹底的に分析して、解決策を見つけるつもりだ。明日がもっと良い一日になることを願っているし、予選にしっかり照準を合わせていく」

19番手:オリバー・ベアマン(ハース)
「エステバンが午前中に新しいパッケージを試して、期待どおりに機能していたから、午後には僕のマシンにも導入した。でもその結果としてバランスが変わって、アンダーステアが強く出てしまった。とはいえ、変更によってクルマが正しい方向に動いているのは確かで、あとは微調整が必要だ。明日は雨の可能性もあるけど、ここではそれも毎年のことだし、普段より土曜のペースが良い傾向があるから、調整次第で戦える位置にいけるはず。難しい一日ではあったけど、ここを走れること自体が喜びだし、ファンの声援には本当に感謝している」

20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日は簡単な一日ではなかった。もっとマシンからパフォーマンスを引き出す方法を見つけないといけない。これまでのレースと比べれば良い金曜日だったと思うけど、一貫性に欠けている部分がある。ラップの一部では良くて、別の部分ではそうでもない、という傾向があるのが今の課題。ドライブのしやすさという点で改善が必要だけど、こういったコンディションにも対応できるようにしっかり準備して、明日に向けて前進していきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1イギリスGP / F1ドライバー