バルテリ・ボッタス 「キャデラックF1は非常に興味深いプロジェクト」
バルテリ・ボッタスは「まだF1を終えるつもりはない」と語り、将来的にF1に貢献できることがまだ多く残っていると明言した。グランプリ10勝を誇るこのフィンランド人ドライバーは、2026年の復帰に向けて選択肢を模索し続けている。

2025年シーズンにおいて、キック・ザウバーがドライバーラインアップを一新したことでボッタスはレースシートを失い、最終的に古巣メルセデスとテスト兼リザーブ契約を結んだ。

ポッドキャスト『Beyond The Grid』に出演した35歳のボッタスは、新しいテクニカルレギュレーションが導入される2026年にフルタイムのシートへ復帰し、自身のF1キャリアに新たな章を加えたいと強調した。

「今、自分の意志でなくレースシートがない状況にいる」と語ったボッタス。「ただ、F1を終えるにはまだ早いという気持ちは、この1年のシート喪失を知った直後からずっとあった」

「まだ自分には与えられるものがある。今もF1は自分の人生で最優先の存在だ。レースを外から見ていることで、その思いはどんどん強くなっている。今では心からレースが恋しいと感じている」

バルテリ・ボッタス F1ボッタスは2025年にメルセデスのリザーブドライバーに就任

「特に過去2年間のキャリアを振り返ってみると、自分が望む形では終われないという思いが強い。昨年の終盤の予選やレースでは、今までで一番のパフォーマンスを出せていたと感じていた」

「今の自分に衰えは感じていない。人間だからいずれ衰えは来るが、自分にはまだその兆候はない。だからこそ、続けたいんだ」

現在、ボッタスは2026年にF1参戦を予定しているキャデラックと関連づけて報道されており、アメリカの自動車大手ゼネラルモーターズとTWGモータースポーツが支援する新チームとして注目を集めている。

このプロジェクトについて、F1で豊富な経験を持つボッタスは「非常に興味深い」と認めており、自身とキャデラックの組み合わせは強力なものになる可能性があると述べた。

「彼ら(キャデラック)はドライバー選定を急いではいないと思う。来年に向けたマシン開発に注力しているのは間違いない」と語るボッタス。

バルテリ・ボッタス キャデラック F1キャデラックは2026年にF1参戦を果たす予定で、ボッタスは有力候補の一人とされている

「自分自身としては、来年に向けた計画を把握したいタイミングとして8月を目標にしている。でも、それ以前に何か新しい情報が出てくることを願っている」

さらに続けて、「彼らの候補リストには数人のドライバーがいるはず。自分は3つの異なるチームでレースをしてきた経験があるし、そのうちの1つでは大きな成功を収めた。ウィリアムズ時代にも良い結果を出せた。だから、自分が良い立場にいることを願っている」と語った。

「このプロジェクトはF1にとって新しい存在で、アメリカ的な視点を持つチームになり得ると思う。もし自分がその一員になれたら、とても興味深い展開になる。なぜなら、ゼロからのスタートだからだ」

「ゼロから始めるチームにいることで、自分がいろんな面で大きな影響を与えられる。それは方向性を決める上でもそうだし、成功したときには大きな達成感が得られるはずだ」

「レギュレーションが変わる年は、F1に飛び込むには絶好のタイミング。もしその年に何かを正しく掴めたら、最初からいい結果が出せる可能性もある」

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カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / メルセデスF1 / キャデラックF1チーム