バルテリ・ボッタス 「メルセデスF1時代よりもいい走りをしている」
これは驚くべき発言かもしれない。今シーズンはポイントゼロ、ランキング最下位と苦戦しているバルテリ・ボッタスだが、それでも長年、自分のペースが衰えていないこと、そしてアウディのセカンドシートを巡る移籍の噂が数多くあるにもかかわらず、今でもF1で走るのに適していると感じていることを説明したいと考えている。
ザウバーに加入する前と同じレベルでまだ運転できていると感じているかと聞かれると、ボッタスは「そうだね。特に今年の予選では、以前より悪くなったと感じることは一度もないい」と答えた。
「どちらかといえば、経験を積むにつれてどんどん良くなっていく。一貫性が増し、自信も増す。さまざまな問題をさまざまな方法で解決できる。スポーツに費やす時間が長くなればなるほど、車に適応できる。実際、メルセデスにいたときよりも運転がうまくなっていると感じているが、明らかに目に見えてはいない」
ボッタスのスピードは消えていない
グランプリで10勝を挙げているこのドライバーは、ドライバーが乗っている車というものを考慮に入れず、結果のみに注目する一部のファンや元マネージャー、アンドレアス・ザイドルやオリバー・ホフマンの意見を批判した。
「でも、マティアとの違いは、僕がメルセデスにいたときに彼は僕たちと戦っていたこと、そして僕が何ができるかを彼は見ていたこと、そして僕が彼らからポイントを奪うことができたことを彼は知っているということだと思う」
「ええ、ドライバーにとっては簡単な状況ではない。なぜなら、自分が何ができるかを証明するために戦わなければならないからだ。人々が結果だけを見て満足しているなら、彼らを判断するのは簡単だ」
「でも、最も重要なのは、自分がどう振る舞うか、チームが自分がどう振る舞うかを知っていることだ。そして、最終的にはそれが重要だ。ドライバーのパフォーマンスを知る人々は、常にマシンがあれば何ができるか、何を実現できるかを見るだろう」
最先端のマシンでの経験は、彼が交渉で有利になる可能性がある
2025年のザウバーのシート獲得を目指しているボッタスは、ザウバーが、マシンが彼の才能を発揮できない今シーズンだけでなく、彼のキャリア全体を考慮してくれることを期待している。特に予選では、ボッタスは16勝1敗でチームメイトをリードしている。元ウィリアムズのドライバーは、過去にハミルトンと時折競い合っていたことを踏まえ、メルセデスでの彼のキャリアがアウディの新経営陣であるマッティア・ビノットとジョナサン・ウィートリーによって考慮されることを期待している。
「言ったように、僕たちは敬意を持って正しい方法で話し合いを始めたと思うし、それは本当に感謝している。だから話し合いは続けるが、僕としては、欲しいものは明確だ。アウディが我々の仲間になるまでF1にいたい」
ボッタスは、競争が厳しいことは承知しているが、シートを維持できることをまだ期待している。ウィリアムズが最近アウディに、来年度からフランコ・コラピントをドイツの新メーカーに貸し出す用意があることを警告して以来、競争は激化している。
しかし、ハミルトンの元チームメイトは、アウディの優先権を希望しており、長年培ってきた経験がアウディ・プロジェクトを順調にスタートさせるための重要な資産となると考えている。
「このスポーツでは人の記憶は短いものだが、幸いにも、僕のことを知っている人もまだいる。だから僕は彼らを頼りにしている」と今シーズン初のポイント獲得を目指しているボッタスは結んだ。
カテゴリー： F1 / バルテリ・ボッタス / ザウバーF1チーム
