F1アゼルバイジャンGP:予選での“不必要”なスロー走行を取締り
F1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、F1アゼルバイジャンGPの予選でギャップを作るためにスロー走行するドライバーを取り締まることを決定した。

マイケル・マシがF1チームに提出したノートの第2バージョンで発行された新しい指令では、ラップの最終セクションにあたるターン17~20 および スタート/フィニッシュラインでのスロー走行を取り締まるとした。

バクーでは、予選ラップの前にドライバーがスペースを確保するためにバックオフし、一連のブラインドコナーでマシンがどれくらい速く近づいているかを認識できなくなる可能性があることが懸念されている。

マイケル・マシは、ソチのF1ロシアGPで確立された先例にしたがって、コース上の特定のセクションを指定した。バクーでは、これまで特別の問題は起こっていなかった、マイケル・マシは起こりうる問題を先取りしたいと考えている。

予選ラップでのスロー走行は、過去にモンツァでも問題となったが、それはソチやバクーのような安全性の問題というより、ラップを逃したドライバーの茶番劇に関連している。

マイケル・マシは『車両はいかなる時にも、不必要に速度を落とし不安定な走行、あるいは他のドライバーまたはそれ以外の人に危険を及ぼす可能性があるとみなされる方法で運転できない』とするF1競技規則の第27条4項を引用して語った。

遅いラップタイムは、FP2以降に公表されるセーフティカーライン間の最大タイムと比較して判断される。

「安全上の理由から、各プラクティスセッション中に、他のマシンを妨害するコースを横切るなどの行為はスチュワードに呼ばれる場合がある」とマイケル・マシは書いた。

「フリープラクティスセッション3と予選プラクティスの間、レースディレクターのイベントノートの項目8(セーフティカーラインの最大時間)に従って公表されたタイムは、スチュワードが、アウトラップ、もしくはファストラップやインラップ以外のラップでドライバーが不必要に低速で運転していると見なされるかどうかを判断するためのガイドとして使用される」

「誤解を避けるために、F1競技規則の第28条2項に定義されているピット出口はトラックの一部とみなされ、このエリアには第27条4項の規定が適用される」

ターン17~20について具体的にマイケル・マシは「プラクティスセッションでも、クリアラップを得るために自分の前にギャップを作ろうとするドライバーは、ターン17への入り口からターン20の出口までの間にそれをしよう試みてはいけない」

「これを行ったと見なされるドライバーは、競技規則の第27条4項に違反しているとスチュワードに報告される」

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カテゴリー: F1 / F1アゼルバイジャンGP