アストンマーティン・ホンダF1 マイアミGPで車体軽量化とPU改良も効果限定

ただし、その内容はあくまで最低限の競争力確保を目的としたものであり、ポイント争いに直結するような大幅な戦力向上には至っていない。現場責任者の発言からも、依然として根本的な課題が残されていることが明らかになった。
振動対策へPUハードウェア改良 さくらの施設で継続開発
アストンマーティンのトラックサイド責任者マイク・クラックは、今回のアップデートの背景について次のように説明した。
「我々はレース後にマシンをさくらの施設へ残し、抱えている問題に取り組み続けた。そして今回、信頼性を改善するためのパッケージを持ち込んだ」
ホンダのトラックサイド責任者である折原慎太郎も、振動対策の進展について言及している。
「振動を測定するための静的テストを実施し、多くのデータを収集することができました」
「パワーユニットのハードウェア面でも改善を行っています」
今回の改良の中心は、これまで問題となってきた振動の低減にある。パワーユニット単体だけでなく、車両全体での対策が進められている。
軽量化とドライバビリティ改善も同時進行
アップデートはパワーユニットにとどまらず、シャシー側にも及んでいる。クラックは車両全体の改善についても言及した。
「我々は信頼性だけでなく、車重やドライバビリティの改善にも取り組んだ。それは大きな課題だった」
「クルマには変更がある。振動を根本から低減するための取り組みに加え、すべてのシステムでその影響を軽減するための広範なパッケージを導入した」
ステアリングを含む複数の領域に手が入れられており、ドライバーの扱いやすさ向上も狙いとなっている。

それでも遠いポイント圏 首脳陣は現実認める
今回の改良によってグリッド降格ペナルティが発生することはないが、戦力面での大幅な前進にはつながっていない。
ホンダ側はFIAのADUO適用の可能性について問われても、「いくつかアイデアはあります」と述べるにとどめ、具体的な方向性は明かさなかった。
一方でクラックは現状を冷静に受け止めている。
「シーズン中に大きく差を縮めるのは非常に難しい。これは開発競争だ。我々は競争力を持つチームであり、グリッド後方にいるべきではない」
「改善は必要だが、同時に現実的でなければならない。経験豊富な2人のドライバーが後方にいる状況にはフラストレーションがあるし、それをマネジメントしなければならない」
改良は確かに進んでいる。しかし、それは巻き返しというよりも“最低ラインへの復帰”に近い。AMR26の根本的な課題は、依然としてチームの前に立ちはだかっている。
Source: AS
カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ホンダF1 / F1マイアミGP
