エイドリアン・ニューウェイ、2026年F1エンジン規則のFIA判断に激怒
F1のデザイン界のレジェンドであるエイドリアン・ニューウェイが、2026年F1パワーユニット規則に関するFIAの最新判断に激怒していると報じられている。

ニューウェイは2025年3月にアストンマーティンにマネージング・テクニカル・パートナーとして加入し、その後チーム代表という異例の役職にも就任した。

ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルでのキャリアを通じて、彼が設計に関わったマシンは25のチャンピオンシップを獲得しており、現在はアストンマーティンをタイトル争いに導くことを目標としている。

2026年の新レギュレーションは、昨季コンストラクターズランキング7位に終わったアストンマーティンにとって、上位進出のチャンスとなる可能性がある。しかし今回、パワーユニット規則に存在するとされた“抜け道”をめぐるFIAの判断が、ニューウェイの怒りを買ったと伝えられている。

問題となっているのは圧縮比に関する解釈だ。報道によれば、メルセデスとレッドブルは、エンジン停止時には規定どおり16:1で検査を通過しつつ、走行中には従来上限だった18:1まで圧縮比を高める設計を可能にしているとされる。これにより、最大で約15馬力の上積みが見込めるという。

FIAはこの件について協議を行った結果、これを「トリック」とは認定せず、合法であるとの判断を下した。仏紙『L’Equipe』は、この裁定にニューウェイが「激怒している」と報じており、ホンダは2026年用パワーユニットにこの手法を採用していないと理解されている。

アストンマーティン ホンダ F1 国際自動車連盟

2026年からホンダと新たに組むアストンマーティンは、ニューウェイに加え、2度の世界王者であるフェルナンド・アロンソを擁し、陣容面では期待が高い。一方でホンダは近年までレッドブルと提携し、コンストラクターズタイトル2回、ドライバーズタイトル4回を獲得してきたが、同社のレーシング部門トップである渡辺康治は、先日のエンジンローンチイベントで「新レギュレーションは極めて挑戦的だ」と述べ、楽観的とは言えない見解を示している。

そのため、アストンマーティンが2026年に再び苦戦する可能性は否定できない。ただしチームとしては、2027年、2028年に向けてチャンピオンシップ獲得を狙う長期的なビジョンを描いている。

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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ホンダF1 / FIA(国際自動車連盟)