アストンマーティンF1 「ニューウェイは銀の弾丸ではない」とベッテル

ただし、その前提として、ニューウェイが適切な環境を得られれば、計り知れない影響力を発揮できる人物であるとも強調している。
「僕はこのパドックで長い時間を過ごしてきたけど、誰もが“銀の弾丸”を探している。でも、そんなものは誰も見つけたことがない。存在しないんだ」とベッテルはポッドキャスト『Beyond the Grid』で語った。
「F1の魔法は、すべての要素が噛み合ったときに起きる」
「もちろん、ドライバーはマシンを実際に操る立場にあるから特別だし、最終的に結果を出さなければならない存在だ。そしてチームの中には、パフォーマンスを引き出すうえで本当に重要な人たちがいる」
「エイドリアンは間違いなくその一人だ」
一方でベッテルは、ニューウェイ自身も環境に左右される存在だと指摘する。
「ただし、エイドリアン自身も正しい環境にいなければならない」
「彼とはしばらく会っていないけれど、長年レッドブル・レーシングに在籍していたことを考えれば、新たな挑戦に本気で取り組みたいという火が再び灯った可能性は十分にある。彼自身もそうしたことを口にしていたと思う」
さらに、ニューウェイ最大の強みについて、次のように表現した。
「彼には、他の多くの人にはない資質がある。それはレースへの執着だ。彼は本当にレースを愛している。モータースポーツに関しては、まるで子どものようなんだ」
「それこそが、最大の原動力だと思う」
「もしアストンマーティンが、彼のその情熱を解き放てる環境、つまり“舞台”を用意できるなら、彼は銀の弾丸ではないにしても、素晴らしいマシンを生み出す巨大な貢献者になれる」

ベッテルはまた、2026年F1レギュレーション刷新を前にした勢力図についても見解を示している。
「来年はダークホースが一つとは限らない。新レギュレーションを各チームがどう解釈するか分からないし、それこそが面白い部分だ」
「一方で、今もっとも強いチームが、大きな規則変更でも有利だという考え方もある。組織が強いからね。そう考えると、マクラーレンF1が本命と言えるかもしれない」
「それにパワーユニットがどうなるかも大きく影響する」
「ただ、ビッグチームが中心になるのは間違いないし、アストンマーティンも候補に入ると思う。僕はプロジェクトが始まった頃から見てきたけれど、今では施設も整い、新しい風洞、ファクトリー、シミュレーター、そしてホンダとのパートナーシップもある」
「ホンダもゼロから来るわけじゃない。長年の経験がある」
「だから材料は揃っているし、以前から揃ってはいた。ただ、それを噛み合わせるのがどれほど難しいかも、これまで見てきた」
「2023年はシーズン序盤が素晴らしかったけれど、後半は苦しんだ。2024年、2025年も簡単ではなかった」
「それでも、リソースはある。人材もいる。なぜ可能性がないと言えるだろうか」
アストンマーティンF1は2026年も、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールのドライバーラインアップを維持して新時代に臨む。
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