アストンマーティンF1 ダン・ファロウズ解任は「成績とパフォーマンスの低下」
アストンマーティンは、ダン・ファロウズの解任は、2024年のF1キャンペーン中にチームが望んでいたレベルに達していなかったためだと説明している。

今月、アストンマーティンF1チーム、ダン・ファロウズの即時退任を発表し、テクニカルディレクターとしての2年半の任期を終えた。

アストンマーティンはファロウズの在任中、特に昨年のAMR23で好調を維持していたが、それ以降は成績とパフォーマンスが低下の一途をたどっている。

ラスベガスグランプリを前に、メディアの取材に応じたアストンマーティン・パフォーマンスディレクターのトム・マッカローは、今回の決定について次のように説明した。

「今年のチームのパフォーマンスは、我々が望んでいたレベルには達していなかった」

「我々はそこまで到達できず、ファロウズの解任はチームの決定である」

トム・マッカローは、2022年4月にレッドブルから移籍したファロウズがAMR22の開発に「非常に大きな影響」を与えたと評価した。

これにより、アストンマーティンはコンストラクターズランキングの最下位付近から、2022年シーズンの最終日に6位を争うまでになった。

2023年の最初の8レースで6回の表彰台を獲得したことは、マッカローの言葉によれば「チームに多くのものをもたらした」ファロウズの功績を証明している。

マッカローは「正直に言えば、彼と一緒に仕事をするのはとても楽しかった」と語る。

「しかし、2024年には、期待していたレベル、望んでいたレベルにトラック上で到達できなかった」

「マシンの開発は困難を極めており、最終的には、この業界はパフォーマンスがすべてであり、チームはいくつかの変更を加えるという決断を下した」

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームダン・ファロウズは、2026年の新レギュレーションの作業開始に先立ち、アストンマーティンF1チームの役職を退いた。

アストンマーティンは、ファロウズのF1における責任をどのように吸収していくのだろうか?
アストンマーティンが技術チームに豊富な人材を擁していることは周知の事実である。

マッカローの他にも、副テクニカルディレクターのエリック・ブランディン、エンジニアリングディレクターのルカ・フルバット、テクニカルエグゼクティブディレクターのボブ・ベルがいる。

マッカローは、ファロウズが担当していた業務をベルを中心にチーム内で分担すると明かした。

「全体的には、ボブが技術部門を統括している」とマッカローは説明する。

「私はダンと同じように、そしてルカと同じように、ボブに報告している」

「チームには本当に厚みがあるから、役割分担がなされている」

「エアロダイナミクスの面ではエリックがいて、現段階ではかなりの役割を担っているが、最終的にはボブが責任者だ」

また、ファロウズを解任することで、アストンマーティンの技術チームにも余裕が生まれ、エイドリアン・ニューウェイとエンリコ・カルディレの加入により、さらに拡大することになる。

それでも、マッカローは、ファロウズの解任は将来性とは何の関係もないと述べ、アストンマーティンの現状を改善するためのパフォーマンスに関連した選択であると繰り返した。

「最終的には、この決定はそれ以前にチームによって下されていた」とマッカローは語った。

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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム