アービッド・リンドブラッド レーシングブルズの旧型F1マシンで本格テスト実施
レッドブル期待の若手アービッド・リンドブラッドが、レーシングブルズの2023年型マシン「AT04」を駆り、イモラで初の本格的なF1テストに臨んだ。

このテストで使用されたのは、かつて「アルファタウリ」の名で走っていた車両をカモフラージュカラーで装ったもので、リンドブラッドはレッドブル・ジュニアの同僚である岩佐歩夢とともにTPC(テスト・プログラムカー)テストを分担。F1エミリア・ロマーニャGPの舞台であるイモラ・サーキットにて、午前中はリンドブラッドがQAT04をドライブし、午後は岩佐が担当した。

リンドブラッドにとって今回のテストは、レッドブル育成体系内でのF1キャリアに向けた次なる一歩だ。17歳のリンドブラッドは最近FIAからF1スーパーライセンスを付与されており、まだF1出走に必要な18歳には達していないものの、レッドブルは将来の有力候補に向けた特例措置をFIAに要請している。

月曜のイモラテストは、リンドブラッドにとって初めてのF1走行というわけではない。彼はすでに今年2月、同じイモラでフィルミングデーを実施していた。しかし今回のテストは、それに比べて制限が少ない中で、2年前のマシンを用いた本格的なテストとなった。テストは概ね計画どおりに進行し、ヴァリアンテ・アルタのシケインで2度スピンを喫した以外に大きな問題はなかった。

ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム岩佐歩夢

この経験は、今後予定されているリンドブラッドのF1フリー走行デビューに向けた重要な準備となる。彼は今季中にレーシングブルズおよび親チームのレッドブルの両チームで、複数回のFP1出走が予定されている。レーシングブルズはまだ、義務付けられている4回のFP1ルーキースロットのうち2回分が空いており、年初にはアイザック・ハジャーが最初の2回を担当済み。レッドブル側では、岩佐がこれまでに1回出走している。

リンドブラッドは、今季開幕前の欧州オフシーズン中にフォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権で圧倒的な成績を収めたほか、F2でも急成長中だ。ジェッダでの初スプリント勝利に続き、スペインでは初のフィーチャーレース優勝を飾った。この結果により、カンポスから参戦するリンドブラッドはランキング3位に浮上。マクラーレン育成のアレックス・ダンとシリーズベテランのリシャール・フェルシュホールに次ぐ位置につけている。

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カテゴリー: F1 / アービッド・リンドブラッド / 岩佐歩夢 / ビザ・キャッシュアップRB