アルピーヌF1チーム アップグレードのパフォーマンスは「嬉しい驚き」
アルピーヌF1チームのテクニカルディレクター、デビッド・サンチェスは、一連のアップグレードを経てチームが最近順位を上げたことについて、「嬉しい驚きだった」と認めている。

デビッド・サンチェスは、チームはマシンの改善は分かっていたが、変更がどれほど順位アップにつながるかは分からなかったと語っている。

アルピーヌのF1マシンはここ数戦の予選でトップ10に食い込むことが多く、ピエール・ガスリーがラスベガスで3位、エスタバン・オコンがブラジルでウェットコンディションの中4位を獲得している。

また、マシンの本来のペースがチームを助け、インテルラゴスでの難しいコンディションを活かしてダブル表彰台を獲得した。

マシンの好調ぶりが意外だったかと問われたサンチェスは、アップグレードによるグリッドのジャンプアップが予想以上に良かったことを認めた。

「イエスともノーとも言える」とサンチェスは語った。「ノーだ。なぜならオースティンに持ち込んだパッケージ、事前にシミュレーションを行っていたし、我々が望むパフォーマンスのタイプは分かっていたし、それらすべてが見られた。それ以上でもそれ以下でもない」

「我々はとても満足していた。そして、事前に自分たちで考えていた興味深いポイントは、もしそのパフォーマンスを実現できたら、それは我々をどこに導くのか?ということだった。そして、これは嬉しい驚きだった。そのパフォーマンスは明らかに我々を良い方向に導いてくれた」

重要なのは、最近の変更により、マシンはより運転しやすくなり、同時に速くなったということだ。

「それが我々が目指していることなのだ」とサンチェスは言う。

「アップグレードにより、マシンは少し運転しやすくなりました。確かに、ダウンフォースをどんどん追加していくと、ある時点で『やり過ぎではないか?』「ピークが大きくなり過ぎていないか?』考えるものだ。しかし、現時点では、アップグレードにより運転しやすくなったとしておこう。運転しやすさは、我々の開発目標のひとつだ」

アルピーヌF1チームデビッド・サンチェス

サンチェスは、2024年シーズンの苦しいスタートの後、改良された形がチームにとって後押しとなったことに同意した。

「ファクトリーで働く全員にとって、非常に満足のいくものだった。なぜなら、今年はいくつかのチームがアップグレードに当たり外れがあったからだ」と彼は語った。

「我々にも疑問はあったが、コース上でのすべてがうまくいっているのを見て、その理由を理解し、方向性に自信を持つことができたのは良かった」

「大きな後押しになった。私は言わなければなりません。ここ数戦はオフィスでも活気が戻ってきた。その主な理由は、シーズン当初は困難なスタートを切ってしまい、その理由や何が起こったのかについて多くの質問に答えなければならなかった」

「その後、夏の間、誰もが本当に一生懸命に働き、そのパッケージを実現した。つまり、シンガポールから今日までの間、ほぼ全く新しいマシンを手に入れた」

「このアップグレードがパフォーマンスの向上につながるとの確信は強く、そして実際にその通りになった。そして、誰もがそこに大きなモチベーションを見出している」

アルピーヌF1チームは現在、2025年のマシンに向けた良い方向性を見出している。

「それが我々の望みだ」と彼は語った。「自信過剰になるつもりはないが、今のところ、我々にはかなりの自信を与えてくれている」

「苦労を理解し、正しい方向性を選択することが重要だった。今、必要なのは継続することだ」

「今週末は新しいフロントウィングと新しいノーズを装着する予定だ。これは正しい方向へのもう一歩であり、来年に向けての準備となるだろう」

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム