アルピーヌF1チーム、日本GPでのガスリーへのチームオーダーを擁護
アルピーヌF1チームの暫定チーム代表を務めるブルーノ・ファミンは、日本GPのファイナルラップでピエール・ガスリーにチームメイトのエステバン・オコンに順位を譲るよう命じたチームの決定を擁護した。

ガスリーは12番手、オコンは14番手からレースをスタート。、1周目のクラッシュの後、セーフティカー先導のもとでピットインし、16番手でレースに復帰した。

ガスリーは18周目にピットストップを行い、15番手でレースに復帰したが、オコンは28周目に事実上唯一のピットストップを行った。

この時点でガスリーは8番手、オコンは12番手だった。

34周目に2度目のピットストップを行ったときもガスリーは8番手で、オコンは10番手まで順位を上げていた。

その間にガスリーをパスしたオコンは46周目まで9番手をキープしていたが、ラバーが新しいチームメイトを先に行かせる。チームはこれで前を行くフェルナンド・アロンソをオーバーホールするチャンスが増えると感じた。

しかしファイナルラップに入り、アロンソをパスできなかったガスリーはチームメイトに順位を譲るよう命じられる。

「順位を交換してもらえるか?」エンジニアのカレル・ロースは指示した。

「待てよ、どういうこと? 冗談だろ。何を言っているんだ? 僕のほうが速かった。ラバーも新しいし。いずれにしろ彼を追い抜いていた」とガスリーは反論。

だがロースは「交換してください」という命令を繰り返した。「今は何も言う必要はない、後で話し合おう」

「本気か?」とガスリーは尋ねた。「本気で言っているのか?僕は前からスタートしたし、レース中もずっと前にいた。彼をアンダーカットさせたのは君だ」

「冗談ではない。ピットウォールからの指示だ。次回はそうしましょう、ターン16で頼む」とロースは主張した。

「ありがとう」とガスリーは答えた。「まったくの冗談だ!」

「彼らはトップマシンをアンダーカットし、タイムをロスしないように僕を追い越してくれるということで合意した」ガスリーはレース終了時にメディアに語った。

「僕が常に前を走っていたので、再び反転する必要があるとは一度も言われなかった」

「チームにとっては9位でも10位でも同じだけど、それは間違いなく僕が予想していたものではないし、実際に理解しているものでもない」

「それはレース前には議論されなかった」

「彼らが計画していた戦略では、ある時点でエステバンが僕をアンダーカットすることは明らかだった。でも、レースでは僕の方が速かった。僕のほうが新しいタイヤを履いていたので、いずれにしてもレーストラック上で彼を追い抜いていただろう」

「これはレース前に行われた戦略の一部だった。それまでは似たような状況で、ちょうファイナルラップだった。でも、とにかく、それは話し合わなければならない」

「次回に向けて何を改善できるかを確認するために、見直すべきことがいくつかある。最終的にはチームにとってダブルポイントフィニッシュであり、それが最も重要なことだ」

「チームの決定は理解できないけど、僕はそれを尊重し、エステバンをパスさせた。最終的にはチームにとって3ポイントなので、それを僕たちは考慮しなければならない。次回はエステバンがフェアにプレーすると確信している」

「チームとしてより多くのポイントを獲得しようとする中で、良いチームワークができた」とオコンは語った。

「僕たちには学び、話し合うべきことがたくさんある」とオコンは認めた。

暫定チーム代表のブルーノ・ファミンは、「レース終盤、8位を目標に、タイヤのアドバンテージとピエールのペースを最大限に活かすことを目指した」と説明した。

「チャンスは間近に迫っており、ピエールに8位を追うチャンスを与えることでチームの結果を最大化することを目的として、コース上でポジションを交換することにした」

「最終的には周回もペースも足りなくなり、ドライバーを元に戻す決断を下した。これらの決断を下すのは決して簡単ではない。しかし、すべての決断は何よりもチームの利益を第一に考えて行われる」

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム