アルファタウリF1 「角田裕毅はクラッチ問題で控えめなシフトアップで走行」
スクーデリア・アルファタウリのクラウディオ・バレストリ(チーフエンジニア / ビークルパフォーマンス)が、2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)の決勝レースを振り返った。

ダニエル・リカルドはスタートで信じられないほど不運に見舞われた。なんとかスピンするマシンを避けたものの、空中に投げ出されたタイヤの破片がリヤウイングに直撃。チームは当初、彼をリタイアさせたが、ダメージを修復して再スタートに間に合わせた。しかし、1周遅れでリスタートしたリカルドが前進することはなかった。

角田裕毅はスタートで10番手まで順位を上げると、そこからは常に上位をキープ。9位でチェッカーを受け、スプリントでのポイントに加え、アルファタウリにとっては、総合的に良い週末となった。

「今日の目標はポイントを獲得してウィリアムズとの差を縮めることでしたが、それを達成できました。レースは簡単ではなかった。残念なことに、スタート直後のターン1のインシンデントで、ダニエルがタイヤの飛散によってリアウイングにダメージを負ってしまった。

「我々は彼をストップさせ、急いでマシンを修復することにしたが、同時に赤旗が提示され、ダニエルは1周遅れになってしまった。

残念ながら、これで彼のレースはほぼ終わってしまった。彼を送り出してセーフティカーや赤旗を待ったが、それは来なかった。それでも彼は非常に競争力のあるペースを見せ、貴重なデータを収集しながら13位でフィニッシュした」

「裕毅に関してはレースは違った。スタートでトラブルに見舞われることなく、赤旗中断後も10位をキープ。残りのレースはトップ10で戦っていた。残念なことに、レース終盤にクラッチに問題があることがわかったので、マシンを確実に持ち帰るために、シフトアップのセッティングを控えめにすることにした。その結果、裕毅は9位でフィニッシュし、チームにポイントをもたらした」

「これからはコンストラクターズ選手権でのポジションアップを目標に、シーズン残り2戦に集中する」

スクーデリア・アルファタウリ F1 ブラジルグランプリ

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ