フェルナンド・アロンソ インディ500
フェルナンド・アロンソが3日(水)、インディ500参戦にむけてインディアナポリス・モーター・スピードウェイでインディカーのテストを開始した。

アンドレッティ・オートスポーツはインディアナポリス・モーター・スピードウェイでフェルナンド・アロンソのためにプライベートテストを実施。チーム代表のマイケル・アンドレッティ、ドライバーコーチを務めるジル・ド・フェラン、マクラーレンのエグゼクティブディレクターのザク・ブラウン、そして、アンドレッティのチームメイトが見守るなかテストは実施された。

まずはアンドレッティ・オートスポーツのレギュラードライバーを務めるマルコ・アンドレッティがアロンソの乗る“マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ”の29号車のシェイクダウンを実施。

その後、フェルナンド・アロンソがマシンに乗り込み、テストを開始した。

オーバルレースに出場するルーキーはいくつか決められたレンジのスピードで一定の周回数を走る“ルーキー・オリエンテーション・プラクティス”が必須とされており、フェーズ1では205~210mph、フェイズ2は210~215mph、フェーズ3は215mph以上と徐々にスピードを上げていく。

フェーズ3を終えて合計51周を走り込んだフェルナンド・アロンソは大きなミスをすることなく、安定したスピードで周回を重ね、高い順応性をみせた。マシンを降りたアロンソの満足気な表情が印象的だった。

「楽しかったよ」とルーキー・オリエンテーションを完了したフェルナンド・アロンソはコメントした。

「徐々にスピードを上げていくというのは、始めるには良い方法だ。初めは最低速度に到達するのが少し難しかったけど、次のステージに進んでいくといい感じだった。これからもう少し周回を重ねて、もっとクルマの感覚を掴んでいきたい」

「スピードではなくて、周回できているという点で安心感はある。
40周すれば、ラインや、アップシフトにダウンシフト、どのコーナーでどのギアを使うかなどを少しずつ調整できる。今のところ全て順調だ。そろそろ本格的に始めようかな」

「シミュレーターの感覚はかなりリアルだと思った。最初のタッチ、第一印象を掴める。でも、実際のマシンには独特の感触があるし、コーナーを全開で走る時はシミュレーターと同じとはいかない」

「ここまでは順調だし、マルコを含め、チームはみんなが驚くほど協力的だ。単独で走る分には大丈夫そうだ・・・次の数週間を見てみよう。ここまでいい経験ができている。ここからが本番だ」

マイケル・アンドレッティは、保守的なバランスでフェルナンド・アロンソにインディカーに慣れされることが狙いだと述べた。

「この場所ではアンダーステアも良くないので、とにかく彼が自信をつけられるようにそれにこだわる必要がある。かなりいい感じだ
。レースのダウンフォースに近いこのレベルのダウンフォースでトラフィックがなく、単独で走行する際はとにかくそこが重要だ。それが初走行に望んでいることだ」

ザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソは非常に興奮していたが、非常に真剣に準備を行ってきたと述べた。

「かなりクールだ。私も楽しいし、我々全員が本当に興奮していると思う」とコメント。

「フェルナンドはとても興奮している。彼は子供のようだ。彼はおそらく25戦分のインディ500を見たと思う。彼はエド・カーペンターのレース全体をインカーカメラで見ていた。私は彼がこれほど幸せそうなのはいたことがない」

昨年のインディ500のポールポジションを獲得したジェームス・ヒンチクリフのスピードは230.760mph。午後からのセッションでどこまでスピードを上げることができるか注目だ。



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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / インディカー