アストンマーティンF1 ホンダPUの振動問題に安堵 アロンソ「消えたと言える」

アストンマーティンは開幕戦オーストラリア以降、ホンダPUの振動問題に悩まされてきた。チーム代表のエイドリアン・ニューウェイは、アロンソとランス・ストロールが「恒久的な神経損傷」を負う危険があったと説明するほど深刻な状況だったが、対策は効果を示し、アロンソは第3戦日本GPで完走を果たした。
さくらでの検証がマイアミで確認された
鈴鹿とマイアミの間、アストンマーティンは1台のシャシーを日本に残し、ホンダのさくらの施設へ送って大規模なテストを行った。アロンソは、その結果として振動問題はすでに過去のものになったと考えている。
「消えた。消えたと言える」とアロンソはメディアに語った。
「問題を理解できず、ひとつずつ解決できないうちは、次のパフォーマンス向上に信頼を持つのは難しい」
「だから、さくらで測定した振動が、マイアミのコース上でも確認されたのは安心材料だった。ただ、もちろん僕たちはレースをしている。週末にここへ来て、状況が同じだと分かり、それが今後数か月続くなら、チーム全体で冷静さを保つための作業になる」
アップグレード投入を急がない理由
アロンソはさらに、アストンマーティンがマイアミにパフォーマンス関連のアップグレードを持ち込まなかった理由についても説明した。それは「最初からの計画」だったという。
「それが計画だった。オーストラリア前からそう考えていた」
「だから今年の序盤は、信頼性の問題とパフォーマンス上の制約があるなかで、2〜3〜4コンマ秒をサーキットに持ち込んでも意味がない。前のマシンとの差が1秒ある以上、それを結果として生かすことはできないからだ」
「だから戦略を見つける必要があると思う。コストキャップ上の戦略も含めてだ。最初からそういう計画だった」

信頼性の確認が開発再開の前提に
アストンマーティンにとって、今回の焦点は単なる不具合解消ではない。振動問題が実戦環境で解消されたと確認できたことで、ようやく次の開発段階に進む前提が整ったことになる。
アロンソの発言からも分かるように、チームはまだ即座に上位争いへ戻れる状況にはない。現時点では、数コンマのアップデートを投入しても順位に直結しないほど前との差が大きく、限られたコストキャップの中で開発資源をどこに使うかを慎重に見極める必要がある。
それでも、ホンダPUの振動問題が「消えた」と確認された意味は大きい。アストンマーティンにとって2026年F1シーズン序盤の最大の不安要素が取り除かれたことで、ここからは信頼性の火消しではなく、パフォーマンスをどう取り戻すかが本当の課題になる。
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