フェルナンド・アロンソが皮肉 「ニューウェイがF1マシンに触れたら速くなった」

アロンソはアストンマーティン加入後、ランス・ストロールとの予選対決を完全制覇。キャリア3度目となる“予選全勝”を達成するという強さを示した。
アブダビでの6位、シーズン終盤の強さ
アブダビGP決勝後、アロンソはF1 TVに次のように語った。
「とても強いレースだったと思う。あなたが言うように、僕たちは土曜日に速くても日曜日に競争力を少し失うことがある。でも今日はそうではなかった。今日は速かった。
7位のカタール、そしてここで6位。シーズン終盤は明らかに強かった」
アストンマーティンの再構築とニューウェイ就任
カタールGP前、アストンマーティンはエイドリアン・ニューウェイの2026年チーム代表就任を発表した。昨年からマネージング・テクニカル・パートナーとしてデザイン部門を率いていたニューウェイは、2026年からチームのデイリー業務を統括する役割を担う。
チームは組織再編を進めており、アンディ・コーウェルはホンダとの統合に注力する形へ移行。ニューウェイはカタールでアストンマーティンの現場をチェックしていた。
「ニューウェイが触れたから速くなった?」アロンソが笑いを交えて説明
アロンソは終盤戦の復調について「ニューウェイ効果」があったのかと問われ、次のように冗談めかして答えた。
「分からないよ。エイドリアンはカタールに来ていた」
アブダビには来ていなかったと指摘されると、アロンソは笑いながら続けた。
「分かってる。彼がカタールでクルマに触れたんだ。もしかするとその何かが残っていて、今日の最終ラップまで効いたのかもしれない。正直なところ、今年ずっと見てきたようにサーキットによって違うんだ。
イモラではすでに強かったし、ブダペストではポールまで0.2秒で5位フィニッシュ。なのに、あるレースではQ1落ちもあった。今季はアップダウンが激しかったし、僕たちは一貫性とパフォーマンスが少し足りなかった。来年はそこを改善したい」
アロンソの言う“復調”は偶然ではない
アロンソのジョークはさておき、アストンマーティンは本当に終盤戦で調子を取り戻した。低速・中速コーナー主体のサーキットでは依然として強さを見せ、セットアップの適合とアップデートの理解が深まったことが結果につながった形だ。予選での強さを決勝ペースへ反映できた点も改善ポイントといえる。
アロンソ自身のパフォーマンスも突出しており、安定性、タイヤ管理、レースクラフトのすべてでトップクラスを維持している。2026年に向けて体制を大幅に刷新するアストンマーティンにとって、ニューウェイ加入とアロンソの存在は明確な武器になる。
カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / アストンマーティンF1チーム
