フェルナンド・アロンソ メキシコGPでF1参戦400戦目の金字塔
2001年にミナルディから19歳でF1デビューを果たしたフェルナンド・アロンソも今年で43歳になった。そのF1キャリアのなかで2度のワールドチャンピオン、32回の優勝、106回の表彰台を獲得している。
F1ドライバーとして400回目のレースウィークエンドを迎えるわけですが、この節目を迎えることについて、どのようなお気持ちですか？
達成できて嬉しい。もちろん、チャンピオンシップやレースでの勝利はドライバーにとって最も重要なことだが、同時に、この数字は僕がこのスポーツを愛し、20年以上にわたって非常に高いレベルでパフォーマンスを発揮しなければならなかったことを示している。
その間、レーシングドライバーなら誰もが夢見るワールドチャンピオンになるという目標を達成し、世界屈指のレーストラックで世界トップクラスのドライバーたちと競い合うという素晴らしい経験もしてきた。
あと400レースを追加するとは思わないが、今後2年間に少なくともあと40～50レースはできるだろう。
あなたは21シーズンにわたってF1で戦ってきました。長年活躍し続ける秘訣はあるのでしょうか？
現代のF1は以前の時代よりも身体への負担が少ないので、より長く戦い続けることができるのだと思う。
もちろん、依然として肉体的に大きな挑戦ではあるけど、F1のテクノロジーは進歩しているので、マシンはドライバーにとってより扱いやすくなっている。シートの快適さ、安全装備、ヘルメットなど、すべてがより良いものへと進化している。
日曜日のマシンのペースは、以前よりも僕たちにとって優しいものになっている。最近のマシンはフルタンクでレースをスタートし、レース中はタイヤとエネルギーをセーブしなければならないため、長時間にわたってマシンの性能をフルに発揮することはできない。
週末で肉体的に最も厳しいのは通常予選だけで、しかもそれは非常に短い時間なので、若いドライバーたちと肉体的なコンディションを競うことに問題はない、
F1で20年以上レースを続けてこられたモチベーションは何ですか？
F1とレースを今でも変わらず愛している。毎日、自分自身と競い合い、ベストを尽くすのが大好きだ。常に1パーセント上を目指して、改善を続けている。
このスポーツでやりたいことはまだたくさんあるし、アストンマーティン・アラムコで進めているプロジェクトもワクワクするものだ。
2026年には新たなレギュレーションの時代が到来し、アラムコやホンダのようなパートナー、そしてエイドリアン・ニューウェイのような人材を迎えることで、新たなチャンスが生まれるだろう。
F1に参加して学んだ最大のことは何ですか？
長年にわたってさまざまな結果に一喜一憂せず、結果に関わらず前のレースから素早く気持ちを切り替えることを学んだ。常に次の挑戦がある。このスポーツはペースが速く、振り返っている時間はない。
また、F1は個人競技であると同時にチーム競技でもあるため、素晴らしいチームの存在が不可欠だ。長年にわたってチームの支えがなければ、これほどの成功を収めることはできなかっただろう。
今週末のメキシコでのレースを前に、どのくらい興奮しているか？
僕はいつもメキシコでのレースを楽しんでいる。 ファンは情熱的で、素晴らしい雰囲気を作り出す。そして、多くのファンがアストンマーティン・アラムコ・レーシングのグリーンを身にまとっている。
歴史あるトラックで、ラップの最後にフォーロソル・スタジアムを通るが、F1カーで走るには最も象徴的な場所のひとつだ。
メキシコシティは海抜2,000メートル以上の高地に位置しており、ドライバーとマシン双方に独特な難題を突きつけます。 高地は両者にどのような影響を与えるのでしょうか？
ドライバーとしては、レースに向けて高地を再現できる特別な施設でトレーニングを行い、身体をできるだけ高地に慣れさせるようにしている。 高地では酸素が薄くなり、身体はよりハードに働かなければならない。
マシンに関しては、空気密度が薄いと空気抵抗が大幅に減少するため、直線ではより高速で走れるが、ダウンフォースも大幅に減少するため、モナコで使用するのとほぼ同サイズのウイングを使用する。
パワーユニットは、取り入れる酸素が少ないため、よりハードに働く。また、ラジエーター、エアインテーク、ダクトを通過する空気も少なくなるため、冷却効果が低下し、部品が高温になるか、冷却できるようにダクトを大幅に大きくする必要がある。
カテゴリー： F1 / フェルナンド・アロンソ / F1メキシコGP / アストンマーティンF1チーム
