フェルナンド・アロンソ 「評判ほど自己中心的なドライバーではない」
2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、自分はメディアに書かれているような自己中心的なドライバーではないと主張する。

フェルナンド・アロンソは、マクラーレンに所属した2007年にルイス・ハミルトンとの仲たがいは有名であり、その後、フェラーリでも嵐のような時間を過ごした。

さらに2015年から2017年のマクラーレン・ホンダ時代にはホンダのF1エンジンを繰り返し批判。F1日本GPでホンダの上層部の前で「GP2エンジン」と辛辣に批判した無線は今もなおホンダとの間に溝を刻んでいる。

しかし、フェルナンド・アロンソは「評判は常にひとつのことで、事実は異なると思う」と先週のFI授賞式でメディアにコメント。

「皆さんもチームメイト同士のクラッシュを目にしていると思う。今年僕たちが見たようにね。毎年チームメイト間でみられることだ」としてチームメイト同士のバトルはF1では日常茶飯事だとアロンソは語った。

フェルナンド・アロンソは、F1キャリアを通して、必要なときには喜んでチームプレイに徹していたと付け加えた。

「モンツァやスパで僕がチームメイトにスリップストリームを与えていたのを見ればいい。僕はそのような協力があることを知っているし、評判について語るときは、事実に目をむけた方がいいと思う」

フェルナンド・アロンソは、2018年にトヨタからWEC(FIA世界耐久選手権)に参戦。チームメイトとの緊密な協力が必要な同選手権で、セバスチャン・ブエミと中嶋一貴とマシンを共有し、ル・マン24時間レースの2連覇を含め、ワールドチャンピオンを獲得した。

「彼ら2人とマシンを共有することは問題ではなかった。彼らの方が明らかに耐久選手権の経験があった」とフェルナンド・アロンソはコメント。

「彼らはテスト初日から多くのことを教えてくれた。彼らは長距離レースでのアプローチについて知っていた。僕ははいつも間違いを犯したり、質問したりしていた」

だが、クルマから降りてチームメイトにホイールを渡さなければばならないことは決して満足できることではなかったとフェルナンド・アロンソは認める。

「ずっと運転していたいからね。でも、僕がクルマを降りて、彼らが乗り込むたびに、僕にとってストレスは少なくなっていった」

「彼らが正しいことをしていることを知っていたし、僕たちの間には多くの信頼があった」

現在、フェルナンド・アロンソは、2020年1月のダカールラリーへの初挑戦にむけて準備を進めているが、本格的に勝利を目指す準備はできていないと認める。

世界3大レースでの“3冠”をキャリアの目標に据えているフェルナンド・アロンソは、2020年に関してインディ500での勝利に主眼を置いていると語る。アロンソは2017年の初挑戦では残り21周でリタイア。2019年の2回目の挑戦では予選落ちを喫している。

だが、フェルナンド・アロンソが2020年のインディア500にどのから参戦するかはまだ未定となっている。

「競争力を高めるためにベストな可能性を検討する必要がある。今はインディ500が勝ちたいものであり、僕にとっての最優先事項でだ」

フェルナンド・アロンソのF1復帰の可能性はどんどん低くなっているよに見えるが、アロンソはまだドライバー史上に目を向けていると語る。特に2020年には元チームメイトのルイス・ハミルトンがメルセデスからフェラーリに移籍するとの噂が広まっている。

「非常に個人的な答えだけど、起こりうるすべての状況と材料を考慮し、決断を下さなければならない。それは非常に個人的なことだと思う」とフェルナンド・アロンソは Channel 4 にコメント。

「メルセデスと達成したすべての成果に対しても、メルセデスとの間に何らかの忠誠心があるかもしれない。また、2021年にメルセデスが何を考えているのかもわからない」

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ