フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソは、ホンダがF1で勝つためには、チャンピオンであるメルセデスとは異なるアプローチを取ることが唯一の方法だと考えている。

ホンダは、今年からマクラーレンのエンジンサプライヤーとしてF1に復帰。しかし、新しいパワーユニットのまだデバッグが必要な状況で、スロースタートを強いられている。

開幕2戦では、レース距離を走り切るためにV6ターボとERSの性能をデチューンしての走行となり、結果としてマクラーレンのパフォーマンスは伸び悩んでいる。

マクラーレンは、MP4-30のリアのパッケージングについて“サイズ・ゼロ”という表現を使ってコンパクトさを強調している。それこそがホンダのパワーユニットが辿った経路の結果だ。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、ホンダのエンジニアチームがまだ“高い山の5合目”にいると表現しいてる。

今季初のレースでERSの冷却系トラブルによりリタイアとなったフェルナンド・アロンソも、そのアプローチを全面的に支持している。

「僕たちには長い道のりが待っている。かなり遅れてのスタートだけど、僕はこのチームを心から信頼し、頼りにしている」とフェルナンド・アロンソはコメント。

「マクラーレンには優秀なエンジニアのチームがいるし、この数週間、マクラーレン内では進歩が見られた。メルセデスを倒すためには特別な何かが必要だ。彼らをコピーしたり、追随したりしているようではずっと後ろにいるだけだ。それでは駄目だ」

F1マレーシアGPでは後ろから2列目のグリッドに並び、2台ともも完走できなかったマクラーレンだが、チームは前進に自信を見せ、トップとの差を1秒以上縮めたと強気だ。

フェルナンド・アロンソは、すべてのラウンドでさらなる進歩を予想しており、早ければ2カ月くらい表彰台に挑戦できるようになると考えている。

「時間は少しかかる。でも、僕たちは一緒に成長している。チームには若い人たちがたくさんいるし、F1の世界に来たばかりの日本の人たちもたくさんいる」

「ポイントを獲得したり、表彰台に上がったりするまでは、2カ月くらいを見ている。お互いにエキサイティングな旅だったと言い合えるように力を合わせて取り組んでいる」

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