F1アブダビGP 予選Q2:角田裕毅が10番手でQ3進出 リアム・ローソン敗退
アブダビGP予選Q2は、わずかなタイム差の中に全車がひしめく大混戦となり、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.、レーシングブルズのリアム・ローソン、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ、アストンマーティンのランス・ストロール、そしてハースF1チームのオリバー・ベアマンがQ2で敗退した。一方、レッドブル・レーシングの角田裕毅は6番手という力強い走りを見せ、堂々とQ3に進出している。

セッションはマックス・フェルスタッペンがユーズドタイヤで先にコースインして流れを作った。混雑を避けつつ確実に“バンカーラップ”を積み上げる作戦で、レッドブルはQ3の新品タイヤ確保を最優先にしている様子だった。
続いてノリス、ピアストリ、ラッセルら主要ドライバーもユーズドタイヤで走行を開始し、トップ勢は揃ってタイヤ温存を最重要視する展開となった。

ラッセルはQ1で温存した新品ソフトを投入し、1分22秒730でトップへ。ノリスはユーズドタイヤで0.074秒差の2番手につけ、ピアストリも4番手に入るなど、メルセデスとマクラーレンが序盤から強さを示した。フェルスタッペンは驚異のユーズドタイヤ連投で2番手へ浮上し、RB21の仕上がりを印象づけた。

角田裕毅もユーズドタイヤでしっかりとタイムを刻み、終盤の重要局面で自己ベストを更新して6番手に浮上。プレッシャーのかかる局面で確実に結果を残し、タイトル決定戦の予選で存在感を示した。

終盤の最終アタックは大波乱となった。ローソンが10番手に入りアントネッリを押し出すと、直後にチームメイトのアイザック・ハジャーがさらに上回ってローソンをノックアウト。オコンもタイムを伸ばし、サインツJr.が脱落圏へと転落した。

ドロップゾーンにいたストロールとベアマンは最後の一撃に賭けたが、ストロールは更新ならず。ベアマンも11番手止まりでQ2敗退が決定した。

■ Q2敗退 5名
11位:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
12位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
13位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
14位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
15位:ランス・ストロール(アストンマーティン)

フェルスタッペンは最後まで新品タイヤを投入せずに突破し、Q3でのタイヤアドバンテージを確保。角田裕毅も確実な走りでトップ10入りを果たしており、最終Q3ではレッドブル勢の位置取りも大きな焦点となる。

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カテゴリー: F1 / F1アブダビGP / F1レース結果