小林可夢偉 2013年の契約は?
ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、2013年のドライバーラインナップの決定を急いでいないことを明らかにした。

レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデス、ロータスのトップ5チームが、来季もドライバーラインナップを変更しないとみられるなか、中団で印象的なパフォーマンスをみせるザウバーのシートは、パドックで最も注目を浴びることになりそうだ。

テルメックスの支援を受けるセルジオ・ペレスは、少なくともあと1シーズンはフェラーリ移籍を控えることになるとされる一方で、小林可夢偉には大きなプレッシャーがかかっている。

前戦F1イギリスGPではピットクルーに突っ込んだ小林可夢偉。Blick の報道によると、負傷したメカニックの一人が親指の手術を受けるためF1ドイツGPを欠席することになるそうだという。

Bild は、チーフメカニックのウルス・クラトルが、「彼は本当に素晴らしいやつだ。起こってしまっただけのこと。ミスだった」と小林可夢偉を支持していると報道。

だが、ザウバーのマネジメント陣は、小林可夢偉とセルジオ・ペレスの今季の仕事ぶりに納得していないとの噂もある。

Blick の記者ロジャー・ブノワは、「二人とも他チームの希望リストには載っておらず、新しい契約を希望している。C31をドライブできるなら、多くのドライバーが裸足でヒンウィルに駆けつけるだろう」と述べた。

ペーター・ザウバーは、2013年のドライバーラインナップについて「我々には時間的なプレッシャーはない」と発言。

ザウバーのモニーシャ・カルテンボーンCEOは「今季、様々な理由で我々はポイントを逃しています」とコメント。

「後になってそのポイントを嘆いてみても意味はありませんし、今は前に進まなければなりません」

「我々には2人の強力なドライバーがいます。セルジオは今季2度表彰台に上っています。可夢偉も予選で4番手、レースで5位に入っています。2人はそれぞれファステストラップを経験しました。我々は、前半戦をポジティブに締めくくるための全てを備えています」

小林可夢偉のシートには、エイドリアン・スーティル、ヘイキ・コバライネン、またフェラーリのシートを失った場合のフェリペ・マッサといった名前が挙げられている。

また下位カテゴリーでは、現在GP2で3位につけており、セルジオ・ペレスと同じテルメックスの支援を受けえてザウバーのリザーブドライバーを務めるエスティバン・グティエレス、同シリーズ6位で豊富なスポンサーを持つギド・ヴァン・デル・ガルデ、フェラーリの育成ドライバーでフォース・インディアのリザーブドライバーを務め、フォーミュラ・ルノー3.5に参戦するジュール・ビアンキといったドライバーがチャンスをうかがっている。

ちなみに、ザウバーは昨年は7月末、一昨年は9月初旬に小林可夢偉との次シーズンの契約更新を発表している。

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カテゴリー: F1 / ザウバーF1チーム / 小林可夢偉