ロン・デニス
マクラーレン・グループCEOを務めるロン・デニスが、現ポジションを失う可能性が高くなったと報じられている。

マクラーレンでは、この2年間、取締役会で権力争いが繰り広げられてきた。

現在の株主構成は、ロン・デニス25%、TAGグループ代表で共同オーナーのマンスール・オジェが25%、そしてバーレーン王室の投資ファンド、マムタラカト社が50%を保有している。

Sky News によると、先週ロン・デニスは、両株主から株を買い取って50%以上の株式を確保しようと、匿名の中国のコンソーシアムから16.5億ポンド(2,218億円)を資金調達し、買収話を提示したという。

しかし、これが他の株主たちの反感を買い、ロン・デニス排除の動きにつながったと見られている。

金曜日の夜にはマクラーレンの役員会が緊急会議を招集。トップによるこの会議では、ロン・デニスの即時停職につながる可能性があるという。

一方、ロン・デニスは金曜日、1月に契約が切れるまでガーデニング休暇の状態に置かれることを避けるため、ロンドンの高等裁判所を訪れたが、高等裁判所はそのような行為を拒んだという。

69歳になるロン・デニスは、1981年からマクラーレンを率いており、ニキ・ラウダ、アラン・プロスト、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、ルイス・ハミルトンなどのドライバータイトルと7回のコンストラクタータイトルを獲得してきた。

2009年にチーム代表の座を退いたものの、その5年後にチームCEOに就任している。

マンスール・オジェとマムタラカト社の両株主は、デニスの方向性を懸念しているとされ、その懸念事項の一つとして、2013年にボーダフォンを失った後、メインスポンサー不在が続いていることが挙げられている。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム