角田裕毅 F1バクーでフェルスタッペンと同スペック「意味がわかってきた」
角田裕毅(レッドブル)はF1アゼルバイジャンGP初日のプラクティスで、これまで苦しんできたRB21に手応えを感じた。フリー走行1回目では6番手に入り、チームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回る走りを見せた。

午後のセッションでは順位を落としたものの、ロングランで「今年一番の感触」を得たと強調。「これで意味がわかってきた」と語り、同スペックのマシンを操るフェルスタッペンと並んで戦える可能性に自信をのぞかせた。

角田裕毅は2025年日本GPでレッドブルに昇格して以来、苦戦を強いられてきた。しかしアゼルバイジャンでの金曜プラクティス後、これまでで最も良い感触を得たと認めた。

フリー走行1回目では6番手につけ、チームメイトのフェルスタッペンを上回った。FP2では14番手に後退したが、それでも走行後は前向きな姿勢を見せた。

ペースについて問われると、角田裕毅は次のように答えた。
「いい感じです」

「ショートランではまだ全体をまとめきれていない部分があります」

「でもそれは試していたことで、良かったです。FP2で経験したこともありましたが、主にフォーカスしていたのはロングランで、それはかなり良くなりました」

特に印象的なのは、彼がこの体験を「異常」と認めた点だ。

「ロングランで、今年これまでに見たことがないような感触でした。ここまでうまく機能しています。これで意味がわかってきました」

角田裕毅 レッドブル F1 アゼルバイジャンGP

角田裕毅のアゼルバイジャンでのパフォーマンスは、彼の将来を左右する重要な要素になる。

2025年シーズン開幕時に昇格を逃した角田裕毅は、ルーキーのリアム・ローソンがRB21に苦しんだことからシーズン途中で昇格を果たした。豊富な経験がマシン開発に役立つと期待されたが、これまで速さを示すことはできず、ドライバーズランキングでは19位に沈む。一方でレーシングブルズのアイザック・ハジャーはトップ10入りを果たしている。

レッドブル特別顧問のヘルムート・マルコは、オランダGP週末に角田裕毅の将来についてメキシコGP頃に判断すると明かし、バクーでもその見通しを繰り返した。つまり角田裕毅にはあと3〜4戦で、自身がレッドブル・レーシングに相応しいことを証明する必要がある。

しかしマルコは全体としてチームの戦闘力に自信を見せた。

「ロングランでは有望だ。前で戦える位置にいると思う。予選ラップでは0.1秒から0.15秒見つけなければならないが、微調整で可能だ」

また「エンジンモードを変えれば0.05秒ほど稼げる」と語り、予選でも強さを示せると見込んでいる。

「ここで、モンツァが一度きりの出来事ではないことを証明できると思う。明日の予選ではトップ3に入ると信じているし、それは決勝でも勝利を争えることを意味する。クルマは幅広いウィンドウを持ち、セットアップしやすくなっている。確実に前進だ」

ただしマルコの発言はフェルスタッペンを中心としたものに聞こえる。マルコは「裕毅もマックスと同じスペックを使っている」と強調したが、角田裕毅の具体的な結果については言及を避けた。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1アゼルバイジャンGP