レッドブルF1首脳 角田裕毅の今季継続を明言 ハジャー昇格は夏以降に判断

姉妹チームであるレーシングブルズでは、ルーキーのアイザック・ハジャーがシーズン序盤から優れたパフォーマンスを発揮しており、一部では角田に代わって本家チームへ昇格するのではないかという憶測も出ていた。
しかしマルコは、チームとして拙速な判断を避け、ドライバー起用に関しては落ち着いた対応を取る姿勢を強調している。
「シーズンが終わってから、ゆっくりと考えるつもりだ。夏休み後に検討する。我々はリアム・ローソン、角田裕毅と、それぞれ長期契約に切り替え可能な契約を結んでいる」とマルコはオーストリア紙『Kleine Zeitung』に語った。
角田裕毅は2025年、レッドブル・レーシングでの初年度を戦っており、安定感のある走りを続けながらも結果面ではやや苦戦している。一方のハジャーは、開幕戦の不運なリタイアを除けば目覚ましい活躍を見せ、現在レーシングブルズのポイントの大半を獲得。ドライバーズランキングでもトップ10圏内に位置しており、昇格候補として注目されている。

レーシングブルズの売却は否定「若くて生意気で楽しい、それがレッドブル」
同インタビューでは、レーシングブルズの将来についても話題が及んだが、マルコはチーム売却の可能性を明確に否定した。
「全体的に見て、レーシングブルズのマシンは大きな進歩を遂げた。予測しやすく、レッドブルほど扱いにくくはない。チームの自立性も高まり、ポジティブな発展を遂げている」と述べた。
また、「若手ドライバーを起用し続けるという株主の明確なコミットメントもある。売却の意向はないし、そうした話が持ち上がることは時折あるが、事実ではない」と明言。
「若くて生意気で楽しいというイメージこそが、レッドブルの個性を際立たせる要素だ」とも述べ、姉妹チームの存在意義を改めて強調した。
2006年にミナルディを母体として誕生したレーシングブルズ(旧トロ・ロッソ、アルファタウリ)は、現在も中団グループで存在感を示しており、2025年シーズン第10戦終了時点でハースと並ぶコンストラクターズランキング7位につけている。
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