ホンダF1育成の角田裕毅 「F2タイトルはまだターゲット」
ホンダF1の育成ドライバーである角田裕毅は、2020年のF2世界選手権でタイトルを獲得することをまだ諦めていない。

第5戦ロシア大会のレース1で2位でフィニッシュし、今季5回目のとなる表彰台を獲得した角田裕毅は、ドライバーズランキングで3位に浮上した。

昨年のF3ではランキング7位だった角田裕毅は、今年すでにF2で2勝を挙げているが、F2ではどのような期待をすればいいかわからなかったと認める。

「まだ(ランキング)3位から6位は本当にタイトです」と角田裕毅はF2公式サイトのインタビューで語った。

「シーズン終了時にチャンピオンシップがどうなっているかは分かりません。僕はルーキーとしてシーズンを始めましたし、すべてが僕にとって新しいものでした。どのように期待すればいいか分かりませんでした。ラウンド1のフリープラクティスから可能な限りプッシュしましたし、ずっと学んでいます」

「シーズン前は期待もしていなかったが、今のところかなりいい仕事をしていると思います。僕はチームと日本のファンのためにレースをしていますし、もっと良い結果を出したいので、これからも頑張っていきます。1位とはかなり大きなポイント差がありますが、僕の目標はまだチャンピオンシップで1位になることです」

角田裕毅は、カーリンとの最初のフリープラクティスでトップタイムを記録。3回のトップタイムを記録ており、グリッドの全ドライバーのなかで最多だ。

だが、シーズン序盤の問題は、そのペースをどのようにポイント変えるかだった。最初の4ラウンドで2回の表彰台を獲得した角田裕毅だったが、それが唯一のポイントフィニッシュだった。それ以降、角田裕毅は2勝を含めてさらに3回の表彰台を重ね、ポイント圏外だったのは4戦だけだ。

ロシア大会ではフリープラクティスでは2番手だったが、予選ではポールポジションを獲得。チームメイトのユアン・ダルバラも2番手に続き、カーリンはフロントローを独占した。

「フリープラクティスからペースは本当に良かったです。ほぼすべてのレースウィークのそのような状況でした」と角田裕毅は続ける

「ソチでは、前のラウンドよりもマシンが良かったと思います。週末に至るまでチームメイトのユアンとシミュレーターで多くの仕事をこなし、本当に本当に良い準備ができていました。それは最初から本当にペースを発揮するのに役立ちました。僕たちのエンジニアは本当に良い仕事をしてくれました」

「事前に良い仕事をしていたので、良いレースウィークエンドになると思っていました。僕たちは本当に自信を持って入り、すべてをまとめることができました。これはチームとしては最高の予選結果であり、これをバーレーンにも引き継いでいきたいと考えています」

現在、ランキング首位のミック・シューマッハ(プレマ)から44ポイントをつけられている角田裕毅は、残り4戦すべてで結果を出す必要があるが、カーリンはそれを実現できるマシンを提供してくると自信を持っていると語る。

「最後の2ラウンドの両方で結果を出す必要があります。バーレーンに再び焦点を合わせる必要がある」と角田裕毅は語る。

「ロシアのような週末がもっと必要ですし、さらに良い週末にしなければなりません。僕たちは今週末、マシンを良くする方法と良いレース週末を過ごす方法をわかっていたので、週末にむけて自信を持っていました」

「私サイドでは、準備のために多くのシミュレーター作業を行ってきました。最後までプッシュします。ラップ毎、コーナー毎に可能な限りプッシュします。また自分のレースを楽しみたいと思っている。それが僕にとって最大のことであり、それが鍵となると思っています」

「ストレスの多い状況になると思いますが、僕にとっては、プレッシャーは大きければ大きいほど、良くなります。自分の将来に役立てるために最大限に努力します」

角田裕毅は、今年のF2でランキング4位以内に入れば、F1参戦に必要なスーパーライセンスを取得するためのライセンスポイントを満たすことになり、ホンダF1がエンジンを供給するアルファタウリ・ホンダF1からのF1デビューが期待されている。

F1アブダビGP後に行われる若手ドライバーテストでは、アルファタウリ・ホンダF1から参加することが内定している。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / FIA F2