F1 ウィリアムズF1 2018年のF1世界選手権
ウィリアムズのコンサルタントを務める元F1ドライバーのアレックス・ブルツは、2018年マシン『FW41』の問題は空力的なストールにあり、それによってドライバーはマシンをまったく信頼できていないと語った。

開幕戦からマシンの完成度が低いとされているウィリアムズは、今週末のF1スペインGPでも苦戦。ランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンは予選で最下位に沈んでいる。

フリー走行1回目を担当したロバート・クビサも、バランスはめちゃくちゃであり、“こんなクルマでは楽しむどころではなかった”と語っている。

前戦アゼルバイジャンGPでは、サーキット特有の特性とレースでの様々なアクシデントも助けとなり、ランス・ストロールが今季初ポイントをもたらしたが、クルマの基本的な問題は解消されていない。

「ディフューザーとフロアでダウンフォースを失っている」とアレックス・ブルツは オーストリアの国営報道 ORF で語った。

「去年もその問題は少しはあったが、悩ましいだけだった。今は基本的にストールしている。かなりのグリップを失っており、ドライバーはクルマをまったく信頼できていない」

「問題は10%しか特定できていない。修正して実装するには困難なタスクだ」

アレックス・ブルツは、問題の原因は“ソフトウエアとシミュレーションのどこかに間違いがある”はずだと考えており、しばらく相関関係の弱さがウィリアムズの問題だったと説明。またチームには旧態依然とした組織の問題もあったと明かした。

「2015年から欠落している部分だ。小さなセグメントと小さなステップでしかなかった」

「チームにとって良いことは、そこをかなり認識していることだ。ラップタイムは破滅的に落ち込でおり、全員が同じ方向に向かっている」

「この危機は全員が同じ基準を持ち、前進できるようにチーム内でお互いにオープンにする文化を築く機会だ。健全な基盤を構築するチャンスだ」

アレックス・ブルツは、ウィリアムズは今シーズンを見限り必要はないが、重大な修正にはまだ数戦かかることを懸念していると語る。

「空力面で新しい形を作り出すために多くのことが行われている。メルボルンでそれを実施することを決断したが、それをクルマにもたらすには夏休み直前までかかるだろう」



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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング