WEC 世界耐久選手権
トヨタとポルシェは、WECに新しいレギュレーションが導入する2020年まで現行のLMP1シャシーをリプレイスしないことで合意した。

31日(金)、トヨタとポルシェはモンツァで2017年の参戦マシンを発表。トヨタは少なくとも2019年までWECに参戦することを発表。ポルシェは2018年までWECプログラムを継続することをすでに明らかにしている。

当初、2018年により多くのハイブリッドパワーを特徴とした新LMP1レギュレーションが導入される予定だったが、昨年末でアウディが撤退したことで、少なくとも2020年まで凍結されることになっている。

現在、トヨタとポルシェ、WECの運営側とでレギュレーションをどうすべきかについて議論が行われているが、ポルシェのチーム代表アンドレアス・ザイドルは、それまで新しいシャシーを導入しないことでトヨタと“紳士協定”を結んだことを明らかにした。

「現在、我々はトヨタ、FIA、ACOと2020年のレギュレーションについて議論している。それらの議論にはプジョーも参加している」とアンドレアス・ザイドルはコメント。

「2019年末まで、我々は同じモノコックを維持することでトヨタと紳士協定を結んだ」

2015年に現行シャシーを投入したポルシェは5シーズン連続で使用することになり、昨年新シャシーを導入したトヨタは4シーズンとなる。

アンドレアス・ザイドルは、ポルシェとトヨタの合意が2つのブランド間の競争と将来のパフォーマンスゲインにそれほど影響を与えることはないと強調した。

「両社は、我々が持っている2つのモノコックには、空力の自由度と重要にそれほど差はないと考えている。そういうわけで、我々はこの合意に至った」とアンドレアス・ザイドルはコメント。

「レギュレーションにはまだ技術的な多様性を作り出す十分な自由度がある。最終的に、それが競争やクルマの技術開発に影響を与えるとは思っていない。合理的な合意だと思っている」

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カテゴリー: F1 / WEC (FIA世界耐久選手権) / トヨタ / ポルシェ