フェルスタッペン 条件未達ながらノルドシュライフェでGT3参戦許可を獲得
マックス・フェルスタッペンにとって、この週末は「DMSBパーミットA」を取得することがすべてだった。これはニュルブルクリンク北コースでトップレベルのマシン、GT3クラスを含む車両に出場するために必要なライセンスだ。

現F1世界チャンピオンのフェルスタッペンは金曜にサーキットに到着し、筆記試験を受けて合格。その結果、土曜のニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第7戦に出場できるようになった。

このレースでフェルスタッペンは、Verstappen.comレーシングのクリス・ラルハムと組み、Lionspeed GPが用意したポルシェ718ケイマンGT4 CSに搭乗した。なお、このマシンは出力を抑えられた仕様となっていた。

フェルスタッペンの目標は、4時間のレースで少なくとも14周を走り切ることだった。その条件は、2台のマシン(#89と#980)に分かれて満たす必要があった。フェルスタッペンは#980で14周を走破したものの、#89は予選で損傷を負い、出走できなかった。このため本来の条件を完全には満たせなかったが、DPN委員会が審査を行った結果、最終的にライセンスを与える判断が下された。

「すべてが順調に進んで、DMSBノルドシュライフェ・パーミットを取得できてうれしい。楽しかったし、ここではいつもそうなんだ」とフェルスタッペンはノルドシュライフェでのデビューを振り返った。

「トラフィックの中でスティントをこなせたのも良かった。速いクルマと遅いクルマの両方がいたし、『コード60』やダブルイエロー、イエローフラッグもあった」

「雨の中も、ドライも、その中間も走った。どこにグリップがあるのか、ないのかを学んだし、スタートも経験できた。このサーキットでさらに経験を積めたのは素晴らしいことだ」

マックス・フェルスタッペン

これでフェルスタッペンはDMSBパーミットAを手に入れ、翌日日曜のNLS第8戦に出場する必要はなくなった。2週間後の第9戦からはGT3カーでの参戦が可能となり、最有力はエミール・フレイ・レーシングのフェラーリ296 GT3だと見られている。

さらにフェルスタッペンは、ニュルブルクリンク24時間レースのトップクラスへの参戦資格も手にした。本人もその挑戦に意欲的だ。「ノルドシュライフェのようなサーキットは他にない」とフェルスタッペンは語った。

「チャレンジングなサーキットだ。今日もそうだったけど、1周が長いからある場所はドライでも別の場所はウェットなんだ。路面も場所ごとに違う。すべてをつなげるのが難しいけど、だからこそ特別なんだ。ここでGT3カーに乗って24時間レースを戦えたら最高だ」

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング