ラッセルと接触のフェルスタッペンに元F1王者がスペインGP失格を要求

問題の接触は、61周目のセーフティカー明けのリスタート直後、ターン1で発生した。メルセデスのラッセルがハードタイヤのフェルスタッペンを追い抜こうとした際に軽く接触し、レッドブルのフェルスタッペンはイン側のエスケープロードを使用してポジションを維持。その後、レッドブルからの指示で64周目にラッセルへポジションを譲るよう求められた。
しかしフェルスタッペンは、その直後のターン5の進入でスピードを緩めた形でラッセルを横に並ばせ、突然ステアリングを切らずにまっすぐ進行。そのままラッセルのマシン側面に衝突した。
このシーンをSky F1での解説中に見ていたロズベルグは即座に「ブラックフラッグに値する」と発言。レース後にその見解を改めて問われても「意見は変わらない」と答えた。
「ターン1の接触についてはジョージの責任だ。追い越しには3つの条件があるが、彼はそのうち2つしか守っていなかった。だからマックスはポジションを守ることもできたはずだ」とロズベルグは前提を説明。
「だが、レッドブルが彼にポジションを返すよう指示したことで、マックスの怒りが頂点に達した。そこから先は、まるで仕返しをするかのように相手を待って衝突しにいったように見えた。それは極めて容認できない行為だ」
「意図的に相手を待ち構え、衝突させるのであれば、ルール上はブラックフラッグだ。それが私の主張の根拠だ」と語った。
フェルスタッペンにはこの行為に対して10秒のタイムペナルティとペナルティポイント3点が科され、最終順位は5位から10位に後退。累積ペナルティポイントは11点となり、次戦までに1点でも追加されれば1戦出場停止の処分が下ることになる。
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