トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP 金曜フリー走行レポート
トロロッソ・ホンダは、F1ドイツGP 初日のフリー走行でピエール・ガスリーが15番手タイム、ブレンドン・ハートレーが16番手タイムを記録。2台ともに予定のプログラムを消化し、順調に周回を重ねた。
第11戦ドイツGPが、2年ぶりにカレンダーに帰ってきたホッケンハイム・リンクで開催された。高速セクションも設置されており、パワー、燃費ともにPUにとっては比較的負担が大きいのが特徴のホッケンハイム・リンク。レースウイーク初日の金曜日は朝から晴天となり、高い気温の下でP1、P2が行われた。
午前11時、気温27℃で迎えたP1で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーはともにソフトタイヤで走行をスタート。2セット目もソフトタイヤでマシンのセッティングを進めた。両ドライバーはともにプログラムを順調に消化し、ハートレーは36周、ガスリーは32周を周回。ハートレーは1分15秒864で15番手、ガスリーは1分16秒071のタイムで18番手につけた。
気温31℃、路面温度は49℃にまで上昇した厳しいコンディションの中、P2は午後3時にスタート。ガスリーとハートレーは、まずミディアムタイヤでコースインし、セッティングを進めていく。ミディアムを履いての走行で、2台はP1のベストタイムを更新。ガスリーが1分15秒792、ハートレーが1分15秒854をマーク。セッションが30分を経過した時点で、2台はウルトラソフトタイヤに履き替え、アタックシミュレーションを開始。まずハートレーが1分14秒830をマークし、続いてガスリーが1分14秒793と、ともにおよそ1秒のタイムアップを果たした。2台はそのあともウルトラソフトタイヤで走行を続けた後、セッション終盤にはミディアムタイヤに交換してのロングランを行い、プログラムを無事に消化した。P2ではガスリーが15番手、ハートレーが16番手でセッションを終了している。
F1ドイツGPの2日目は21日(土)の正午(日本時間午後7時)よりP3、午後3時(日本時間午後10時)より予選が行われる。
ピエール・ガスリー (15番手)
「今日は僕たちにとっていいペースで走ることが難しい一日でした。いまできることはグリップを向上するための改善策を懸命に見つけることぐらいだと思いますが、それがいままさに我々が苦しんでいる部分でもあります。明日の予選に向けてマシンのパフォーマンスを上げて結果を出すために、効率的に作業を進めていくしかないと思っています」
ブレンドン・ハートレー (16番手)
「F1マシンでホッケンハイム・リンクを走行するのは初めてだったのですが、とても楽しかったです。両セッションともいい力強い走りができましたし、特に2回目のフリー走行終盤で燃料をフルに積んでのロングランテストの感触はよかったです。中団グループの中でも速いマシンだったと思うので、その部分はポジティブに捉えています。相変わらず中団のチーム間のタイムは僅差で、トップ10まで0.2か3秒の差でしかありません。今日のベストラップは完ぺきな走行で出せたタイムではなかったのですが、見つけた課題を今夜中に解決できれば、明日の予選ではいくつかポジションか上げることができると思います」
ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
「今年はホッケンハイムで2年ぶりのドイツGPの開幕を迎えることができ、とても喜ばしく感じています。通常、タイヤに厳しく暑さに悩まされるサーキットですが、今年もその難しさは変わらず健在でした。今回はピエールのマシンにいくつか新しいパーツを導入しています。シャシーとパワーユニット両方のパフォーマンス向上をサポートする目的で、午前と午後の両セッションを通じて確認を続けましたが、狙い通りの効果を見ることができました。P1がスタートした時点ですでに気温が高く、路面も汚れていたので、最初はドライバー2人ともマシンのバランスに満足がいかないようでした。そのため、最初のセッションではほとんどの時間をドライバーが快適に走行できるよう、マシンのバランス調整に費やしました。終盤ではブレンドンが空力に関するテストを、そしてピエールが当初、金曜の走行では使う予定がなかったソフトタイヤのセットでロングランテストを行いました。1回目のフリー走行で2セットのソフトタイヤを使ったチームは少なく、このセッションでの順位は本来のマシンのペースを表すものではありません。2回目のフリー走行では、マシンのグリップとバランス改善のためにメカニカル・空力面での変更を両マシンに適用しました。時間が経つにつれて気温が上がり、低温で発揮するウルトラソフトのタイヤを使用していたこともあり、2回目のフリー走行はさらに熱対策が難しい問題となりました。しかし、セットアップの変更が功を奏し、両ドライバーともラップタイムを上げることができました。見て分かる通り、中団グループのタイム差は僅差で、コンマ数秒でトップ10入りするのも可能なタイムで争われています。マシンから最大限の力を引き出せるよう、今夜はチーム一丸となり取り組みたいと思います」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「久々にレースのない週末を挟んで少しリフレッシュしたあと、再度ここドイツでレース週末に挑んでいます。初日は非常に高い気温の下での走行になりました。パワーユニットとしては通常の金曜と同様に、タイムアタックとロングランのプログラムをトラブルなく消化しました。明日は雨の予報が出ていますが、状況に合わせて臨機応変にセットアップを変更しながら予選に臨みます」
関連:F1ドイツGP フリー走行2回目:マックス・フェルスタッペンが最速タイム
カテゴリー: F1 / トロロッソ
第11戦ドイツGPが、2年ぶりにカレンダーに帰ってきたホッケンハイム・リンクで開催された。高速セクションも設置されており、パワー、燃費ともにPUにとっては比較的負担が大きいのが特徴のホッケンハイム・リンク。レースウイーク初日の金曜日は朝から晴天となり、高い気温の下でP1、P2が行われた。
午前11時、気温27℃で迎えたP1で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーはともにソフトタイヤで走行をスタート。2セット目もソフトタイヤでマシンのセッティングを進めた。両ドライバーはともにプログラムを順調に消化し、ハートレーは36周、ガスリーは32周を周回。ハートレーは1分15秒864で15番手、ガスリーは1分16秒071のタイムで18番手につけた。
気温31℃、路面温度は49℃にまで上昇した厳しいコンディションの中、P2は午後3時にスタート。ガスリーとハートレーは、まずミディアムタイヤでコースインし、セッティングを進めていく。ミディアムを履いての走行で、2台はP1のベストタイムを更新。ガスリーが1分15秒792、ハートレーが1分15秒854をマーク。セッションが30分を経過した時点で、2台はウルトラソフトタイヤに履き替え、アタックシミュレーションを開始。まずハートレーが1分14秒830をマークし、続いてガスリーが1分14秒793と、ともにおよそ1秒のタイムアップを果たした。2台はそのあともウルトラソフトタイヤで走行を続けた後、セッション終盤にはミディアムタイヤに交換してのロングランを行い、プログラムを無事に消化した。P2ではガスリーが15番手、ハートレーが16番手でセッションを終了している。
F1ドイツGPの2日目は21日(土)の正午(日本時間午後7時)よりP3、午後3時(日本時間午後10時)より予選が行われる。
ピエール・ガスリー (15番手)
「今日は僕たちにとっていいペースで走ることが難しい一日でした。いまできることはグリップを向上するための改善策を懸命に見つけることぐらいだと思いますが、それがいままさに我々が苦しんでいる部分でもあります。明日の予選に向けてマシンのパフォーマンスを上げて結果を出すために、効率的に作業を進めていくしかないと思っています」
ブレンドン・ハートレー (16番手)
「F1マシンでホッケンハイム・リンクを走行するのは初めてだったのですが、とても楽しかったです。両セッションともいい力強い走りができましたし、特に2回目のフリー走行終盤で燃料をフルに積んでのロングランテストの感触はよかったです。中団グループの中でも速いマシンだったと思うので、その部分はポジティブに捉えています。相変わらず中団のチーム間のタイムは僅差で、トップ10まで0.2か3秒の差でしかありません。今日のベストラップは完ぺきな走行で出せたタイムではなかったのですが、見つけた課題を今夜中に解決できれば、明日の予選ではいくつかポジションか上げることができると思います」
ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
「今年はホッケンハイムで2年ぶりのドイツGPの開幕を迎えることができ、とても喜ばしく感じています。通常、タイヤに厳しく暑さに悩まされるサーキットですが、今年もその難しさは変わらず健在でした。今回はピエールのマシンにいくつか新しいパーツを導入しています。シャシーとパワーユニット両方のパフォーマンス向上をサポートする目的で、午前と午後の両セッションを通じて確認を続けましたが、狙い通りの効果を見ることができました。P1がスタートした時点ですでに気温が高く、路面も汚れていたので、最初はドライバー2人ともマシンのバランスに満足がいかないようでした。そのため、最初のセッションではほとんどの時間をドライバーが快適に走行できるよう、マシンのバランス調整に費やしました。終盤ではブレンドンが空力に関するテストを、そしてピエールが当初、金曜の走行では使う予定がなかったソフトタイヤのセットでロングランテストを行いました。1回目のフリー走行で2セットのソフトタイヤを使ったチームは少なく、このセッションでの順位は本来のマシンのペースを表すものではありません。2回目のフリー走行では、マシンのグリップとバランス改善のためにメカニカル・空力面での変更を両マシンに適用しました。時間が経つにつれて気温が上がり、低温で発揮するウルトラソフトのタイヤを使用していたこともあり、2回目のフリー走行はさらに熱対策が難しい問題となりました。しかし、セットアップの変更が功を奏し、両ドライバーともラップタイムを上げることができました。見て分かる通り、中団グループのタイム差は僅差で、コンマ数秒でトップ10入りするのも可能なタイムで争われています。マシンから最大限の力を引き出せるよう、今夜はチーム一丸となり取り組みたいと思います」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「久々にレースのない週末を挟んで少しリフレッシュしたあと、再度ここドイツでレース週末に挑んでいます。初日は非常に高い気温の下での走行になりました。パワーユニットとしては通常の金曜と同様に、タイムアタックとロングランのプログラムをトラブルなく消化しました。明日は雨の予報が出ていますが、状況に合わせて臨機応変にセットアップを変更しながら予選に臨みます」
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カテゴリー: F1 / トロロッソ