F1 トロロッソ・ホンダ ブレンドン・ハートレー
トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGPのフリー走行3回目にブレンドン・ハートレーの大クラッシュを引き起こしたフロントサスペンションの不具合を調査している。

フリー走行3回目の開始直後、ターン6でブレーシングした際にブレンドン・ハートレーの左フロントサスペンションが突然破損。高速でのクラッシュによってモノコックまでダメージが及び、ハートレーは予選欠場を余儀なくされた。

トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGPでSTR13に新スペックのサスペンションを導入していたが、故障したコンポーネントは旧スペックと同じであり、直接的な関連性はなかった。

予防措置として、トロロッソ・ホンダは、予選にむけてピエール・ガスリーのサスペンションを完全な旧スペックに戻しており、レースではまったく問題は発生しなかった。

決勝ではブレンドン・ハートレーのためにスペアシャシーが組み立てられ、そこにも旧スペックのサスペンションが搭載されたが、レコノサンス・ラップでマシンにパワーユニットの組み付け作業での不具合が原因の異常が見つかり、レースまでに修復を試みましたが解決に至らず、ハートレーは1周走行したのみでレースをリタイアしている。

「問題が発生したコンポーネントは新しいスペックではなかった」とトロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは Autosport にコメント。

「故障とは関連してはいなかっがら、予防措置として、我々は以前のスペックのパーツに戻した」

ジェームス・キーは、サスペンション故障はチームにとって完全な驚きだったと語る。

「まだ調査中であり、理解しているところだ。これまでまったく問題はなかったし、そのような性質ではなかったのは確かだ」

「まったく問題なく9レースを終えている。そうだね、オーストリアではトラックロッドにダメージがあったが、ほとんどの人々がマシンにダメージを負っていたし、特に我々はあの縁石のひとつで酷い衝撃を受けていた」

「だが、あのようなものは何も見受けられなかった。左フロントサスペンションにかかっていた全ての負荷は、十分に設計の範囲内の負荷だった」

「あのコーナーには歴史があるし、前日にも使用されていた。ビッグブレーキングのトラックであるカナダでも使用され、バーレーンでも使用されていた」

「整備されていたし、品質管理もチェックされ、耐力試験など全てにおいて問題なかった」

「完全に正常に見えていたパーツに突然問題が発生したことはむしろ奇妙なことだった。損傷があったかどうかを確認する必要がある」

現在、ブレンドン・ハートレーのクラッシュ後に回収されたデブリが検査されている。

「そららはファクトリーに変装され、すべてが検疫されている。今後、科学的調査が実施され、影響のあるダメージ、潜在的な故障、故障がどのように起こった手がかりが解明されるだろう」

「それに我々にはいかなる結果の可能性にも対処するための様々な選択肢がある」

「ピエールは何の問題もなく52周のレースを走っている。そのように憶測することはできないし、一連の環境を理解する必要はあるが、1回限りのものだったように感じている」

「ブレンドンは本当に不運だったし、明らかに彼とは関係のないことだった。だが、それは彼の週末全体に非常に悪影響を与えた」

また、ジェームス・キーは、ブレンドン・ハートレーがレコノサンス・ラップで見舞われたシステムの問題は、一晩でクルマを組み立て直さなければならなかったことによる“波及効果”だったと付け加えた。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / ブレンドン・ハートレー