【SUPER GT】 公式テスト岡山 2日目:KEIHIN NSX-GTがトップタイム
SUPER GT公式テストの2日目(最終日)が3月18日(日)に岡山国際サーキットで行われた。午後に入って雲が拡がったものの、コースは終日ドライコンディション。この2日間は公式テストと共に、同サーキットのファン感謝デーも併催され、日曜の今日はさらに多くのファンが詰めかけた。
公式テストも2日目を迎え、マシンが仕上がってきたのか、多くのチームはタイムを出すより、レース想定のセットを詰めているようだ。長い周回を繰り返してはタイヤを確認する様子がうかがえた。
セッション後半にNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)が最終コーナーのコースサイドにストップ。赤旗が提示されて走行中断となる。エンジンにトラブルがあったようで、コースにオイルが撒かれてしまった。それでも、トラブルに気付いた国本が速やかにマシンを止め、岡山国際サーキットのオフィシャルが迅速な処理作業を行い、中断は12分間に留まった。この後、19号車は速やかにエンジン換装を行い、午後の走行の早い段階でテストを再開することができた。
午前のセッションではNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が、大半の時間でトップをキープ。そして中盤に小暮が1分18秒177を記録し、これが午前のトップタイムとなった。そしてNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)のバトンが好走を見せ、1分18秒256で2番手とNSX-GTがワン・ツー。3番手には昨年の王者、No.1 KeePer TOM'S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)がつけた。また、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)が4番手に入り、GT-R勢も侮れないことを示した。
午後のセッション冒頭は、初日の総合タイム順のグリッドでスタート練習が行われた。ポールポジション役のNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也。本日もフェリックス・ローゼンクヴィストは欠席)とNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)が各々のポジションに向かう。さらに岡山県警察の白バイ隊の協力もあり、本番さながらの練習ができたようだ。今年も開幕戦のパレードラン&クリーンで迫力あるスタートが楽しみである。
このスタート練習からそのままテスト走行に突入。全体的には、午前と同様にレースのシミュレーションをするチームが多く、結果的には午前のベストタイムを上回るチームが現れることはなかった。
だが、午後の注目はGT-R勢だ。昨日のタイムではあまり目立たなかったが、この午後はNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが1分18秒542のトップタイムを記録。佐々木は「いいタイヤも見つかったし、結果的にいいテストになりました」と安心した様子だった。3番手にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)も付け、初日の走行後に「別に悲観することはない」とNISMOの鈴木豊監督が語ったように、レースに強いGT-Rを予感させた。とは言え、2番手にはKeePer TOM'S LC500、4番手はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)と上位を3車種が分け合い、トップから1秒以内に12台がひしめく状況となった。
GT300クラスでは、この日もマザーシャシー(MC)勢、JAF-GT300勢の速さが目立った。午前のトップタイムをマークしたのはNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)で、初日最速だったNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)を上回る1分25秒584を記録。2番手には25号車とMC勢がワン・ツーに。
午後にはJAF-GT300のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が1分26秒082でトップとなり、No.5 TEAM MACHのTOYOTA 86 MC(坂口夏月/藤波清斗/平木湧也)が続く。3番手の昨年王者No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)はテストメニューを順調に終えたと言うことで、走行時間の終了を待たずに撤収作業に入った。
また、昨日クラッシュしたNo.48 植毛GT-Rは、この日は走らず。No.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCは午後の走り出しでトラブルに見舞われ、結局タイムを出せずに終わった。
注目を集めているHonda NSX GT3のNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上 龍/大津弘樹)とNo.777 CARGUY Racing NSX GT3(横溝直輝/木村武史)、NISSAN GT-R NISMO GT3の今季型のNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)とNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)のニューマシンだが、この岡山テストは少々苦戦しているようだ。セッティングの幅の少ないGT3だけに、すでにノウハウを積み上げているライバルとの差をいかに縮めるか? 道上は「できることが限られているから苦しいですね」と渋い表情。だが、来週には公式テスト富士もあり、タイヤも含めた細かなセッティングの引き出しが増えれば、上位も見えてくるはず。彼らの今後にも注目だ。
カテゴリー: F1 / SUPER GT
公式テストも2日目を迎え、マシンが仕上がってきたのか、多くのチームはタイムを出すより、レース想定のセットを詰めているようだ。長い周回を繰り返してはタイヤを確認する様子がうかがえた。
セッション後半にNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)が最終コーナーのコースサイドにストップ。赤旗が提示されて走行中断となる。エンジンにトラブルがあったようで、コースにオイルが撒かれてしまった。それでも、トラブルに気付いた国本が速やかにマシンを止め、岡山国際サーキットのオフィシャルが迅速な処理作業を行い、中断は12分間に留まった。この後、19号車は速やかにエンジン換装を行い、午後の走行の早い段階でテストを再開することができた。
午前のセッションではNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が、大半の時間でトップをキープ。そして中盤に小暮が1分18秒177を記録し、これが午前のトップタイムとなった。そしてNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)のバトンが好走を見せ、1分18秒256で2番手とNSX-GTがワン・ツー。3番手には昨年の王者、No.1 KeePer TOM'S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)がつけた。また、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)が4番手に入り、GT-R勢も侮れないことを示した。
午後のセッション冒頭は、初日の総合タイム順のグリッドでスタート練習が行われた。ポールポジション役のNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也。本日もフェリックス・ローゼンクヴィストは欠席)とNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)が各々のポジションに向かう。さらに岡山県警察の白バイ隊の協力もあり、本番さながらの練習ができたようだ。今年も開幕戦のパレードラン&クリーンで迫力あるスタートが楽しみである。
このスタート練習からそのままテスト走行に突入。全体的には、午前と同様にレースのシミュレーションをするチームが多く、結果的には午前のベストタイムを上回るチームが現れることはなかった。
だが、午後の注目はGT-R勢だ。昨日のタイムではあまり目立たなかったが、この午後はNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが1分18秒542のトップタイムを記録。佐々木は「いいタイヤも見つかったし、結果的にいいテストになりました」と安心した様子だった。3番手にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)も付け、初日の走行後に「別に悲観することはない」とNISMOの鈴木豊監督が語ったように、レースに強いGT-Rを予感させた。とは言え、2番手にはKeePer TOM'S LC500、4番手はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)と上位を3車種が分け合い、トップから1秒以内に12台がひしめく状況となった。
GT300クラスでは、この日もマザーシャシー(MC)勢、JAF-GT300勢の速さが目立った。午前のトップタイムをマークしたのはNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)で、初日最速だったNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)を上回る1分25秒584を記録。2番手には25号車とMC勢がワン・ツーに。
午後にはJAF-GT300のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が1分26秒082でトップとなり、No.5 TEAM MACHのTOYOTA 86 MC(坂口夏月/藤波清斗/平木湧也)が続く。3番手の昨年王者No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)はテストメニューを順調に終えたと言うことで、走行時間の終了を待たずに撤収作業に入った。
また、昨日クラッシュしたNo.48 植毛GT-Rは、この日は走らず。No.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCは午後の走り出しでトラブルに見舞われ、結局タイムを出せずに終わった。
注目を集めているHonda NSX GT3のNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上 龍/大津弘樹)とNo.777 CARGUY Racing NSX GT3(横溝直輝/木村武史)、NISSAN GT-R NISMO GT3の今季型のNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)とNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)のニューマシンだが、この岡山テストは少々苦戦しているようだ。セッティングの幅の少ないGT3だけに、すでにノウハウを積み上げているライバルとの差をいかに縮めるか? 道上は「できることが限られているから苦しいですね」と渋い表情。だが、来週には公式テスト富士もあり、タイヤも含めた細かなセッティングの引き出しが増えれば、上位も見えてくるはず。彼らの今後にも注目だ。
2018年 SUPER GT 公式テスト岡山 2日目 (GT500)
Po. | No. | マシン | ドライバー | タイヤ | タイム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大/小暮卓史 | BS | 1分18秒117 |
2 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本 尚貴/ジェンソン・バトン | BS | 1分18秒256 |
3 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー | BS | 1分18秒542 |
4 | 1 | KeePer TOM'S LC500 | 平川 亮/ニック・キャシディ | BS | 1分18秒770 |
5 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | MI | 1分18秒853 |
6 | 64 | Epson Modulo NSX-GT | ベルトラン・バゲット/松浦 孝亮 | DL | 1分18秒857 |
7 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/伊沢拓也 | BS | 1分18秒908 |
8 | 36 | au TOM’S LC500 | 中嶋 一貴/関口 雄飛 | BS | 1分18秒971 |
9 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川 祐路/石浦 宏明 | BS | 1分18秒972 |
10 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 | 国本 雄資/山下 健太 | YH | 1分18秒999 |
11 | 6 | WAKO’S 4CR LC500 | 大嶋 和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト | BS | 1分19秒005 |
12 | 24 | フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 | YH | 1分19秒039 |
13 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀/中嶋大祐 | YH | 1分19秒125 |
14 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 本山哲/千代勝正 | MI | 1分19秒442 |
15 | 39 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | ヘイキ・コバライネン/小林 可夢偉 | BS | 1分19秒454 |
カテゴリー: F1 / SUPER GT