SUPER GT:au TOM’S GR Supraが予選6位から見事な逆転優勝
2023年のスーパーGTの第2戦の決勝が5月4日(木)に富士スピードウェイで行われた。
GT500クラスは予選6位のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が、中盤にトップに立つとそのまま逃げ切って優勝を飾った。GT300クラスはNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)が、最後は僅差の戦いを制してポール・トゥ・ウインを決めた。
好天の下、富士スピードウェイでの決勝レースは48,600人もの観客を集めて開催されたが、450km/100周を一度の中断もなく、各所で激しいデットヒートを繰り広げた好レースとなった。GT500クラスでは、予選1位のNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がスタートからトップに立ち、これをNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が僅差で追い上げる展開で始まる。
だが予選6位のNo.36 au TOM'S GR Supraがハイペースで追い上げて、20周目に3番手に浮上すると、その後もトップ2台との差を着実に詰め、30周目についに16号車を捉えて2番手となる。さらに36号車は2回が義務であるピットインの1回目を終えた時点でトップに踊り出る。その後も2番手の100号車との間隔を着実に広げ、最後は2位以下に28秒を超える大差をつけて100周を走り切り、今季初優勝を達成した。逃げ切れなかった100号車は2位となった。
一方3位争いはゴール直前まで目まぐるしい展開となった。まずは予選5位のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)がピットストップを引き伸ばす作戦を採り、終盤まで表彰台圏内を走っていた。残り僅か5周というところでトラブルが発生して、ゴールできず。代わって3番手にNo.8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が上がるも、これにNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)やNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)などが追いつき、抜きつ抜かれつのバトルに。すると8号車はファイナルラップを目前に、なんとスローダウンの悲運に見舞われる。これによって17号車が3位でフィニッシュする結果となった。
GT300クラスの前半戦はポールポジションのNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがトップをキープ。だが、中盤はピット戦略を駆使したNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)が僅差で先頭に踊りでる。これを56号車の名取鉄平が追い上げてパス。それでも食い下がる2号車を、名取は0.5秒の僅差で振り切って、ポール・トゥ・ウインを成し遂げた。
GT500クラス
No.36 au TOM'S GR Supra
坪井翔
「予選6位だったので前を抜かないといけませんでした。僕の1回目、2回目の走行でトップに上がれて良かったです。最後は(宮田)莉朋がさらに差を広げてくれたので、これは今後のレースに活きてきますね。富士とGR Supraは相性が良いですし、僕自身も富士を得意としていますから。昨日の段階から決勝での速さがあると分かっていました。 今日は(トラブルでゴールできなかった前戦)岡山の借りを返すつもりで来たので、それを返せて、最高の結果ですね。」
宮田莉朋
「(後続車とは)大差にはなりましたが、それは(前半を走った)坪井選手ががんばってくれたおかげです。でも、本当に嬉しいです。実は4年前に36号車に代走で乗せていただいた時はトラブルで止まり、前戦もトラブルで完走率が0%だったんですよ(苦笑)。今回、大差をつけて勝ったので、これでようやく36号車で結果を残せたのが嬉しいです」
GT300クラス
No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「この2日間、我々は完璧なレースをこなすことを目標に進めてきました。でもレースでは2号車がすごく良い戦略を使い、我々の前に出られてしまいました。逆転は難しいかと思いましたが、名取選手が見事なオーバーテイクを見せてくれて、クルマも最後までペースが良くて勝つことができました。ありがとうございました」
名取鉄平
「SUPER GT初優勝は、近藤監督はじめチームや応援してくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。最後、2号車と結構バトルをしましたが、向こうも同じくらいに速くて。(抜くときは)GT500車両との絡みで差を詰めて、ほんと一瞬の隙、チャンスがあったのでオーバーテイクすることができました。SUPER GTらしいレースができたと思います」
1. No.36 au TOM'S GR Supra
2. No.100 STANLEY NSX-GT
3. No.17 Astemo NSX-GT
4. No.14 ENEOS X PRIME GR Supra
5. No.3 Niterra MOTUL Z
6. No.37 Deloitte TOM'S GR Supra
7. No.23 MOTUL AUTECH Z
8. No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
9. No.1 MARELLI IMPUL Z
10. No.16 ARTA MUGEN NSX-GT
11. No.8 ARTA MUGEN NSX-GT
12. No.19 WedsSport ADVAN GR Supra
13. No.38 ZENT CERUMO GR Supra
14. No.64 Modulo NSX-GT
15. No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
GT300クラス
1. No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
2. No.2 muta Racing GR86 GT
3. No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
4. No.65 LEON PYRAMID AMG
5. No.10 PONOS GAINER GT-R
6. No.88 JLOC ランボルギーニ GT3
7. No.6 DOBOT Audi R8 LMS
8. No.31 apr LC500h GT
9. No.96 K-tunes RC F GT3
10. No.25 HOPPY Schatz GR Supra GT
11. No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
12. No.20 シェイドレーシング GR86 GT
13. No.7 Studie BMW M4
14. No.50 ANEST IWATA Racing RC F
15. No.27 Yogibo NSX GT3
16. No.244 HACHI-ICHI GR Supra GT
17. No.11 GAINER TANAX GT-R
18. No.30 apr GR86 GT
19. No.360 RUNUP RIVAUX GT-R
20. No.48 植毛ケーズフロンティア GT-R
21. No.22 アールキューズ AMG GT3
22. No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号
DNF. No.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT
DNF. No.18 UPGARAGE NSX GT3
DNF. No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG
DNF. No.87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3
カテゴリー: F1 / SUPER GT
GT500クラスは予選6位のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が、中盤にトップに立つとそのまま逃げ切って優勝を飾った。GT300クラスはNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)が、最後は僅差の戦いを制してポール・トゥ・ウインを決めた。
好天の下、富士スピードウェイでの決勝レースは48,600人もの観客を集めて開催されたが、450km/100周を一度の中断もなく、各所で激しいデットヒートを繰り広げた好レースとなった。GT500クラスでは、予選1位のNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がスタートからトップに立ち、これをNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が僅差で追い上げる展開で始まる。
だが予選6位のNo.36 au TOM'S GR Supraがハイペースで追い上げて、20周目に3番手に浮上すると、その後もトップ2台との差を着実に詰め、30周目についに16号車を捉えて2番手となる。さらに36号車は2回が義務であるピットインの1回目を終えた時点でトップに踊り出る。その後も2番手の100号車との間隔を着実に広げ、最後は2位以下に28秒を超える大差をつけて100周を走り切り、今季初優勝を達成した。逃げ切れなかった100号車は2位となった。
一方3位争いはゴール直前まで目まぐるしい展開となった。まずは予選5位のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)がピットストップを引き伸ばす作戦を採り、終盤まで表彰台圏内を走っていた。残り僅か5周というところでトラブルが発生して、ゴールできず。代わって3番手にNo.8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が上がるも、これにNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)やNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)などが追いつき、抜きつ抜かれつのバトルに。すると8号車はファイナルラップを目前に、なんとスローダウンの悲運に見舞われる。これによって17号車が3位でフィニッシュする結果となった。
GT300クラスの前半戦はポールポジションのNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがトップをキープ。だが、中盤はピット戦略を駆使したNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)が僅差で先頭に踊りでる。これを56号車の名取鉄平が追い上げてパス。それでも食い下がる2号車を、名取は0.5秒の僅差で振り切って、ポール・トゥ・ウインを成し遂げた。
GT500クラス
No.36 au TOM'S GR Supra
坪井翔
「予選6位だったので前を抜かないといけませんでした。僕の1回目、2回目の走行でトップに上がれて良かったです。最後は(宮田)莉朋がさらに差を広げてくれたので、これは今後のレースに活きてきますね。富士とGR Supraは相性が良いですし、僕自身も富士を得意としていますから。昨日の段階から決勝での速さがあると分かっていました。 今日は(トラブルでゴールできなかった前戦)岡山の借りを返すつもりで来たので、それを返せて、最高の結果ですね。」
宮田莉朋
「(後続車とは)大差にはなりましたが、それは(前半を走った)坪井選手ががんばってくれたおかげです。でも、本当に嬉しいです。実は4年前に36号車に代走で乗せていただいた時はトラブルで止まり、前戦もトラブルで完走率が0%だったんですよ(苦笑)。今回、大差をつけて勝ったので、これでようやく36号車で結果を残せたのが嬉しいです」
GT300クラス
No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「この2日間、我々は完璧なレースをこなすことを目標に進めてきました。でもレースでは2号車がすごく良い戦略を使い、我々の前に出られてしまいました。逆転は難しいかと思いましたが、名取選手が見事なオーバーテイクを見せてくれて、クルマも最後までペースが良くて勝つことができました。ありがとうございました」
名取鉄平
「SUPER GT初優勝は、近藤監督はじめチームや応援してくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。最後、2号車と結構バトルをしましたが、向こうも同じくらいに速くて。(抜くときは)GT500車両との絡みで差を詰めて、ほんと一瞬の隙、チャンスがあったのでオーバーテイクすることができました。SUPER GTらしいレースができたと思います」
2023年 SUPER GT 第2戦 結果
GT500クラス1. No.36 au TOM'S GR Supra
2. No.100 STANLEY NSX-GT
3. No.17 Astemo NSX-GT
4. No.14 ENEOS X PRIME GR Supra
5. No.3 Niterra MOTUL Z
6. No.37 Deloitte TOM'S GR Supra
7. No.23 MOTUL AUTECH Z
8. No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
9. No.1 MARELLI IMPUL Z
10. No.16 ARTA MUGEN NSX-GT
11. No.8 ARTA MUGEN NSX-GT
12. No.19 WedsSport ADVAN GR Supra
13. No.38 ZENT CERUMO GR Supra
14. No.64 Modulo NSX-GT
15. No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
GT300クラス
1. No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
2. No.2 muta Racing GR86 GT
3. No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
4. No.65 LEON PYRAMID AMG
5. No.10 PONOS GAINER GT-R
6. No.88 JLOC ランボルギーニ GT3
7. No.6 DOBOT Audi R8 LMS
8. No.31 apr LC500h GT
9. No.96 K-tunes RC F GT3
10. No.25 HOPPY Schatz GR Supra GT
11. No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
12. No.20 シェイドレーシング GR86 GT
13. No.7 Studie BMW M4
14. No.50 ANEST IWATA Racing RC F
15. No.27 Yogibo NSX GT3
16. No.244 HACHI-ICHI GR Supra GT
17. No.11 GAINER TANAX GT-R
18. No.30 apr GR86 GT
19. No.360 RUNUP RIVAUX GT-R
20. No.48 植毛ケーズフロンティア GT-R
21. No.22 アールキューズ AMG GT3
22. No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号
DNF. No.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT
DNF. No.18 UPGARAGE NSX GT3
DNF. No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG
DNF. No.87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3
カテゴリー: F1 / SUPER GT