スーパーフォーミュラ:波乱のオートポリス決勝 坪井翔が今季初優勝
2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝が5月18日、大分県オートポリスで開催され、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が今季初優勝を飾った。レースはスタート直前に小雨がぱらついたものの大きな天候の崩れはなく、ドライコンディションで行われた。

ポールポジションから好スタートを決めた野尻智紀(TEAM MUGEN)が序盤の主導権を握るも、18周目のピットアウト直後に坪井に逆転を許し、さらにタイヤを温めきった岩佐歩夢(TEAM MUGEN)にも一時前に出られた。しかし、岩佐はその直後にマシントラブルによりリタイア。トップ争いは再び坪井と野尻に絞られた。


セーフティーカー導入で展開一変
中盤には**ザック・オサリバン(KONDO RACING)**のスピンによってセーフティーカーが導入され、未ピット勢が一斉にタイヤ交換。ここで戦略が分かれたが、再スタート後に好ペースを維持した坪井が先頭を守り切った。野尻は最後まで食らいついたが届かず、悔しい今季初表彰台となる2位でフィニッシュ。

3位には山下健太(KONDO RACING)が入り、こちらも今季初の表彰台を獲得。以下、4位に佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)、5位に**阪口晴南(CERUMO・INGING)**と、セーフティーカーを活かして後半追い上げたドライバーたちが上位に食い込んだ。

混戦のポイント争い、牧野が首位浮上
このレースの結果、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が6位入賞で65ポイントのランキング首位に浮上。以下、太田格之進(61pt)、坪井翔(51pt)、岩佐歩夢(41pt)、**野尻智紀(39pt)**と、選手権争いは依然として混戦状態が続いている。

次戦は富士テストで後半戦へ向けた重要な一歩
次の公式日程は、6月6日~7日に静岡県・富士スピードウェイで行われる今季2回目の公式合同テスト。ここで勢いをつかんだチームやドライバーが後半戦をリードする可能性も高く、選手権の流れを左右する重要なセッションとなりそうだ。

決勝結果(41周)
1.坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
2.野尻智紀(TEAM MUGEN)
3.山下健太(KONDO RACING)
4.佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
5.阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
6.牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
7.小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
8.イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
9.福住仁嶺(Kids com Team KCMG)
10.大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
11.高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)
12.小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)
13.平良響(KDDI TGMGP TGR-DC)
14.大嶋和也(docomo business ROOKIE)
15.小出峻(San-Ei Gen with B-Max)
16.三宅淳詞(ThreeBond Racing)
17.太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
18.Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)
— リタイア:岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
— リタイア:ザック・オサリバン(KONDO RACING)
— リタイア:サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)

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カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ