スーパーフォーミュラ:太田格之進が今季2勝目

序盤にセーフティーカーが導入され、1周でのタイヤ交換を行なったドライバーと、そのままステイアウトしてタイヤ交換を引っ張った選手に分かれる中、37周を力強く走り切ってトップチェッカーを受けたのは、1周でタイヤ交換した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。
2位にはタイヤ交換を引っ張る作戦に出た牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。第3戦に続き、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGは2戦連続の1-2フィニッシュを達成している。3位に入ったのは、第3戦をトラブルのために落とした岩佐歩夢(TEAM MUGEN)だった。
太田にとっては開幕戦以来の今季2勝目。61点までポイントを伸ばし、ランキングでもトップに立っている。また、牧野も最後まで岩佐に付け入る隙を与えず、2位でチェッカー。ランキングでは太田と1ポイント差の2位担っている。そして、岩佐は牧野の真後ろで3位のチェッカー。ランキング3位につけている。以下、フェネストラズ、阪口、大嶋、大湯、野中、フラガ、野尻までが入賞。ポイントを獲得している。
優勝:太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「1-2フィニッシュという結果は同じなんですけど、昨日は2位で、いちドライバーとしては勝てなかったという悔しさがあったので、それを今日リベンジできて嬉しいです。1周目にピットに入ったのでステイアウトしたクルマが前にいて、その時もマネージメントしていましたし、なによりも、最後にもし追いつかれた時のためにセーブしながら走っていました。マネージメントが本当にうまくいきましたし、なによりもチームが作ってくれたクルマが最高で、ファイナルラップにベストラップも出ていますし、なんの文句もないです。(ランキングで牧野選手を1点上まわりましたが?)ますます僕たちがバチバチやらなければいけないというシチュエーションになっちゃいましたけど、鈴鹿・もてぎと僕たちが強さを去年から見せているところで、しっかりとポイントを稼げたことが大きいですね。ライバルの坪井(翔)選手は富士では強さを発揮してくるだろうし、僕たちふたりも油断できないと思います。そのあたりはあまり意識せず、しっかり気持ちを切り替えて、オートポリスに向けて準備していきたいと思います。個人的には去年のもてぎで人生で一番悔しいと言っても過言ではないようなレースだったんですけど、今年、もてぎで優勝できて嬉しいです」
2位:牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「(1周目のセーフティカー導入に関しては)僕は3番手だったので、前が(ピットに)入るなら、ステイアウトするしかないという状況でした。2台が前にいるとこういうことになってしまうので仕方がないと言えば仕方ないんですけど、その後は集中して、自分のやるべきことをやれたかなと思います。(終盤は)僕のピットについては正直“小さいハテナ”が出るタイミングでした。すごい集団のなかに戻ったので “なんだこれは?”と。さらに、岩佐(歩夢)選手と周回数の差ができて、最後にタイヤのマイレージの差もあったので、かなり追い上げられてしまいました。でも2位という結果は、スタート順位を考えればポジションは上がっていますし、全体を考えても、今日はこれ以上ない結果だと思っています。チームとしても1-2ということで、2戦連続で僕たちの強さが発揮できたレースだったんじゃなかなと思います。(次は思い出の地でのレースですが?)オートポリスに行くだけで涙が出そうですけど(笑)、個人的にも昨年初優勝して大好きなサーキットですし、次回は1レースだけですけど、九州でもいいレースができたらなと思います」
3位:岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
「こんなに嬉しい3位はないかなと思えるようなレースでした。昨日は本当にうまくいかないレースで……自分たちの力を結果で示せないというのは本当に悔しいなと実感して、今日はそれを結果として残したいという思いを強くしていました。予選に関してはQ1は良かったんですけど、Q2でいくつかの問題があって順位を落としてしまったんですけど、レースでしっかりと自分たちの力やスピード、チームワークを見せつけることができたので、結果としては満足していますし、やっと自分たちのパフォーマンスを示していくスタートラインに立ったかなと思います。今日は自分たちのスピードや強さを活かしたレースができたと思います。このスピードと強さがあれば、ダンディアイアンのふたりを止められるのは僕になると思います。昨年、オートポリスでは唯一のポールポジションを獲りましたけど、レースでは悔しい思いをしているので、ダンディライアンを相手にやり返します!」
スーパーフォーミュラ 第4戦 結果
1.太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)2.牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
3.岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
4.サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)
5.阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
6.大嶋和也(docomo business ROOKIE)
7.大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
8.野中誠太(Kids com Team KCMG)
9.イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
10.野尻智紀(TEAM MUGEN)
11.ザック・オサリバン(KONDO RACING)
12.佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
13.山下健太(KONDO RACING)
14.小出峻(San-Ei Gen with B-Max)
15.小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)
16.福住仁嶺(Kids com Team KCMG)
17.Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)
18.三宅淳詞(ThreeBond Racing)
19.高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)
20.坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
21.小林利徠斗(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)
22.平良響(KDDI TGMGP TGR-DC)
カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ