F1
7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハは、2008年の段階でルイス・ハミルトンがいずれ自分の記録に追いつく可能性があると予想していた。

今年、自身6回目のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンは、ミハエル・シューマッハが持つF1史上最多記録にあと1つに迫っている。また、通算84勝を挙げているルイス・ハイルトンは、ミハエル・シューマッハの91勝という最多勝利も塗り替えることになるだろう。

当時、ミハエル・シューマッハの記録は誰にも手が届かないと考えられていたが、シューマッハ自身はルイス・ハミルトンが2008年にマクラーレンで初のF1ワールドチャンピオンを獲得した時点で記録が破られる可能性があると予想していた。

ルイス・ハミルトンが記録を破る可能性について、当時フェラーリのコンサルタントを務めていたミハエル・シューマッハは「完全にイエスと言えるね」と BBC のインタビューにコメント。

ミハエル・シューマッハ自身も、自分がファン・マヌエル・ファンジオの記録を破ることになるとは考えていなかったと語っている。

「誰も、自分でさえ、ファンジオを上回ることができるとは考えていなかった。それで僕はそれを達成した」

当時39歳だったミハエル・シューマッハは「記録は破られるものだ」と結論付け、ルイス・ハミルトンに上回れる日が来ても悩むことはないと語っている。

「いつかどれが起こったとしても僕はリラックスいているよ。現在、もしくは将来のドライバーがそれを実現するだろう。そうなったとしても問題はない」

だが、当時まだF1で2年目だったルイス・ハミルトンが史上最高のドライバーになると考えているかどうかは明言を避けた。

「このような短期間で彼が成し遂げたことを考えればね。彼は昨年(2007年)にF1に来て、アロンソと決闘を演じた。しばしば彼は非常に速かった。それが物語っていると思う」

それから10年以上が立ち、ルイス・ハミルトンのF1ワールドチャンピオン獲得数は6回まで伸びた。史上最多勝利数にはあと7勝(91:84)、ファステストラップはあと30回(77:47)、表彰台記録にはあと4回(155:151)まで迫っている。すでにハミルトンはポールポジション獲得回数についてはシューマッハを20回上回っている(68:88)

ミハエル・シューマッハは、2013年12月29日にフランスのメリベルのスキー中に転倒して岩に頭部を強打して脳に重傷を負った。その悲劇的な事故から6年が経過しようとしているが、今もなおミハエル・シューマッハの家族はプライバシーを厳しく守っており、F1のレジェンドの容態は謎のままとなっている。

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カテゴリー: F1 / ミハエル・シューマッハ / ルイス・ハミルトン