佐藤琢磨、2つ目のインディ500優勝“ボルグワーナートロフィー”を制作
佐藤琢磨は、インディ500の優勝者に与えられる“ボルグワーナートロフィー”に刻まれる“2つ目”の顔の彫刻を作るために、ノースカロライナ州にいるアーティストの元を訪れた。

佐藤琢磨は、8月23日(日)に開催された『第104回 インディ500』でスコット・ディクソンとの接戦を制し、2017年以来となる2度目のインディ500での優勝を達成。インディ500で複数回優勝した史上20人目のドライバーとなった。

世界最長の歴史と、世界最大の規模を誇るインディアナポリス500(インディ500)で優勝した者には、その顔の彫刻がトロフィーに刻まれる栄誉を与えられる。

世界で最も有名なトロフィーの一つであるボルグワーナートロフィーは、1936年にインディ500の優勝トロフィーとして登場。歴代ウイナーの顔が刻まれたトロフィーというのは世界に2つとない、極めてユニークな、そして価値あるもの。アール・デコ様式のこのトロフィーの高さは、のちに追加された土台も含めて165cmあり、スターリングシルバー製のため、重さは土台を含めて50kgもある。

これほど大きなトロフィーだけに、ウイナーが自宅に持ち帰ることはできない。トロフィーはインディアナポリス・モーター・スピードウェイの殿堂博物館に常時保管され、一般に公開されている。

その代わりウイナーには、“ベビーボーグ”と呼ばれる、同じくスターリングシルバー製のトロフィーが授与される。ウイナーの顔がボルグワーナートロフィーに取りつけられたあと、ベビーボーグの大理石の土台にも同じく顔の彫刻が貼りつけられ、それがウイナーに贈られる。

佐藤琢磨は動画を公開し、2つ目の顔の制作に取り掛かっていることを明かした。

「こんにちは。特別な瞬間です。2つ目の顔になりますけども、今日ノーズカロライナに来ています」と彫刻家のウィルさんと1分の1の彫刻を紹介。

「これからボルグワーナートロフィーにつく小さな顔を作るんですけど、彼はこの1分の1のサイズですごく細かいディテールまで作って、そこから縮小します」

「昨日はウィルさんのおもてなしで、日本のメディアの方も一緒にとても素晴らしい夕食を食べました」

「今日はまだこれからディテールを仕事するんですけど、楽しい特別な日になっています」



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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー