F1ベルギーGP 予選 (ドライバーコメント)
2010 FORMULA 1 BELGIAN GRAND PRIX
1位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「スパはポールを獲得するには最高の会場だ。非常に特別なトラックだ。Q3の最初の走行にはとても満足しているけど、十分かどうかは決してわからないものなんだ。フィニッシュにたどり着いて、無線でシアロン(エンジニア)が『P・・・?』と言うのを『どうかな?』と考えながら待っているんだ。その時点でラップは十分だったんだけど、もう一度しなければならない。違うタイヤセットにしてどうなるか確認する。にわか雨が降ったことでスパイスになったし、ポールのためにタイムを更新するのが難しくなった。ラ・ソースが少し滑りやすかったときにルイスは最後に素晴らしい仕事をしてタイムを更新して2番手になった。ポールを獲得できて嬉しいし、明日のレースは面白くなりそうだ。レースが1周目で決まるようとは思わない。楽しみだね」
2位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「週末ずっと速さがあったし、クルマの感覚は素晴らしかった。メルセデスエンジンがこのサーキットに最適なのは間違いないし、僕たちのクルマの空力パッケージもここではうまく機能している。Q3の最初の走行では、僕が14コーナーへ入っていく最初のドライバーだった。路面は乾いていったけど、まだ少しウェットだったので、十分にプッシュできなくて後退していまった。コンマ5秒は失っていたかもしれない。ポールを獲れたかもしれないけど、最後の走行でラ・ソースで少し膨らんでしまった。ターン1には少し濡れている部分があって、ちょっとスリッパリーだった。そこで0.35秒くらい失った。でも、セクター2とセクター3ではタイヤからいいタイムを引き出すことができた。セクター1で失ったタイムをそこで取り戻せた。でも、ここはポールが重要というわけではない。それでも良いポジションにいると思う。オー・ルージュから丘の頂上までとても長いストレートがあるので、たとえポールにいたとしても、追いかけてくるクルマを抑えるのはかなり難しい。明日は良いスタートを決められると期待しているし、そこから頑張るよ。明日のレースとモンツァは、僕たちのパッケージに競争力があるという事実をうまく活用しないといけない。明日は厳しいレースになるけど、プッシュし続けるよ」
3位 ロバート・クビサ (ルノー)
「僕たちは今週末、全てのセッション、あらゆるコンディションでトップ5にいたし、3番手を獲得する可能性があるかもしれないと期待して予選に挑んだ。今回はFダクトを使う初めてのレースだけど、プラクティスの1周目から完璧に働いていたので、ファクトリーのみんなにありがとうと言わなければならないね。実際、Q3の最初のラップを終えた時点では2番手にいたけど、オプションタイヤの2つ目のセットを使うことができなかった。インラップのピットレーン前でクルマが停止してしまって、メカニックがガレージに押し戻してくれたたけど、もう一度走行する時間はなかった。セッションの最後はピット内で他のクルマを見ていたけど、雨が落ち始めたときは雨が強くなることを祈っていたよ。そしてルイスだけがタイムを更新した。それによってフロントローを逃してしまったけど、明日に向けて良いポジションにいることに変わりはない。今はレースと天候がどうなるのか様子をみなければならない」
4位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「Q1は最後にピットから出ていったことで酷いなスタートだった。トラフィックに苦しまないというアドバンテージはあったけど、トラックに最も水があるときにドライタイヤで走ることになってしまった。トリッキーだったね。幸いにもインターミディエイトタイヤでラップができたし、セーフだったけど、このような状況ではどうなるかわからない。Q2は快適だったし、Q3では最初の走行が最も重要になった。1コーナーで少し雨が降っていて、Q3の最初のアタックは十分ではなかった。単純にそういうことだ。最初のセクターの序盤でいくつかミスをしてしまい、勢いを失ってしまった。最後のラップではうまくリカバリーできたし最初のアタックよりも速かったけど、ターン14で少し少し横を向いてしまった。今日最も重要だったことは、クルマがとても良かったということだ。他のみんなの前に十分に出られた。今日はそうならなかったので、明日はそれをする必要があるね」
5位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「クルマの感触はいいし、週末ずっと僕たちのペースはいいと思う。もう少し上に行ければ良かったけどね。Q3の序盤に中古タイヤで走行して、最後に新品を使ったけど、僕たちの前にいるクルマのうち2台は、セッション序盤のドライだったときにベストタイムを記録していた。最後の走行では、セクター1で少し雨が降っていて、それまでのQ3のベストタイムから0.35秒失っていた。大きく失ったけど、ミドルセクターと最終セクターで取り戻すことができた。かなりコンペティティブだったね。それなりに満足しているけど、もう少し上にいたかったね。予選では、限界までクルマを攻めたいものだけど、ここのアスファルトは路面がウェットかドライかがかなりわかりにくい。それに、できる限りプッシュしているときは、ウェットでのタイヤの限界を見つけるのはとても難しいんだ。ウェットパッチに乗ればコースオフだ。それでも僕は5番手だ。グリッドのいい方だ。このような天候では何が起きるか分からないので、かなりエキサイティングだね。明日、僕たちのクルマはとても良いレースができると思う」
6位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「間違いなく難しい予選だった。午前中すでにマクラーレンとレッドブルが僕たちより速いとわかっていた。それは午後もそうだったし、僕たちにはいくつか困難が生じて、期待していた結果を得ることができなかった。明日は、レースでポジションを改善しなければならない。いつもベルギーで起こるように、不安的な天気が重要な役割を果たす可能性があると予測できる。できるだけ状況にうまく対処することが不可欠だ。Q3の最初の走行は良いラップができたけど、コンマ数秒早く走れたかもしれない。でも、2回目の走行ではすぐにターン1で雨が降ってきて、ホイールをロックさせてしまいラップタイムを改善できなかったので、ラップを完了せずにピットに戻ることに決めた。トラックがわずかにダンプがあるだけでそんなにウェットでない状態ではレインタイヤがすぐに駄目になってしまいので問題になるかもしれない。かなり慎重に管理する必要があるだろう」
7位 ルーベンス・バリチェロ (ウィリアムズ)
「今日はチームのみんなの努力が実った。午前中はセットアップに少し苦しんでいたけど、チームはプラクティスのあと、予選に向けてクルマを良い状態に持っていくためにいくつか素晴らしいアイデアを見つけて、それらが成果をあげた。7番手にいることを嬉しく思っている。家族やチームと300戦を祝う素晴らしい週末を過ごしているし、明日は良い結果を出すために懸命にプッシュするよ」
8位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「トップ10入りすることが今日の目標だったので、本当に満足している。もちろん雨によってタフな予選だった。何が起こるかわからなかったのでピットウォールで素早く決断しなければならなかったし、サーキット上でも素早く対応しなければならなかった。Q1はインターミディエイトで計時ラップをしたけど、トラックが乾いていったのでラッキーだった。Q3のためにオプションタイヤが1セットしかなかったし、最初のラップの終わりに雨が降り始めて2回目の走行を逃してしまった。明日のレースを楽しみにしている。特にスタート後の丘とオー・ルージュではたくさんのオーバーテイクがあると思うし、レースの至る所で本気のアタックがあると思う」
9位 ニコ・ヒュルケンベルグ (ウィリアムズ)
「今日は2台のクルマがトップ10入りして、チームにとって悪くない結果だ。ポジションには十分に満足している。特にオプションの中古セットがとっくに最高の状態ではなかったQ3の最後の走行を考えるとね。今日のセッションのように明日もかなり複雑な天候になると思うけど、正直それについてはリラックスしている。明日は不安定なコンディションを利用することが重要だし、確かことはポイントフィニッシュを目指すということだけだ」
10位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「もちろん結果には満足していないけど、トラックの特性と天気がとても不安定になる可能性があるので、他のトラックよりもグリッドポジションが重要ではない場合があると言わなければならない。そのような場合は、正しいタイミングでの正しい決定が1分のアドバンテージになるので、僕たちはクレバーでいなければならないし、あらゆるチャンスを最大限に活用しなければならない。Q3では新品のソフトタイヤが1セットしか残っていなかったけど、残念ながら少し雨が降っていた2回目の走行でそれを使った。10番手がドラマを決めてしまうというわけではない。予選はひとつのことであり、ポイントが与えられるレースは今日ではなく、また別のことなので、僕たちは落ち着いて、集中したままでいなければならない」
19位 小林可夢偉 (ザウバー)
「本当に残念です。第1セッションの走りはじめはドライコンディションで、クルマのバランスもよかったのですが、赤旗で中断したあと、雨が降り始めるまでにタイムを出せなかったのがとにかく悔やまれます。雨が止んだあと、まずインターミディエイトタイヤでコースインしたのですが、そのあとスリックタイヤに交換したのはミスでした。リスクを犯さずそのままインターミディエイトで走り続けるべきでした。第1セクターはオプションのソフトタイヤでも問題なかったですが、ヘアピンのターン8に来たところで、自分が思っていた以上に路面が濡れていたため、グラベルに飛び出してしまいました。幸いマシンにダメージがなく、コースに戻ることができましたが、セッションが終わってしまいました」
21位 山本左近 (ヒスパニア・レーシング)
「今日は予選セッションの最高結果を得ることができて満足しています。雨がふぐに降ると予想していたので、ドライタイヤでラップタイムを記録しようと出て行きました。予想通り、ドライタイヤで走行している間に雨がきて、対処するのが本当に難しかったです。そのあと、Q2に進むためにかなり良いポジションにいました。僕たち全員が雨を祈っていたと思いますが、残念ながら止んでしまったので、再びインターミディエイトタイヤで行くことに決めました。インターミディエイトでの最初のラップでは他のクルマにブロックされてしまったので、もっと良いタイムを出せたかもしれません。でも、明日も似たようなコンディションになりそうなので、ベストを尽くして良いレースがしたいです」
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