F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目:ボッタスとハミルトンがワンツー。レッドブルF1のフェルスタッペンが0.058秒の僅差で3番手
2021年のF1世界選手権 第2戦 F1エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目が4月16日(金)にイモラ・サーキットで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイムを記録した。

開幕戦から3週間のインターバルを置いて開催される第2戦。空力ルール変更による影響が取り沙汰されている2021年F1マシンだが、その期間のなかで特に苦戦していたメルセデスF1がどこまで対策を施してきたかが注目のポイントとなる。

金曜日のイモラ・サーキットには晴れ間が広がっているが、例年ヨーロッパでは開催されない4月ということもあり、気温11.1度、路面温度20.9度と涼しいコンディションでセッションはスタート。今季からフリー走行はすべて60分に統一され、金曜日のセッションは30分ずつ短縮される。そのため、多くのドライバーが開始早々にコースイン。

4つのストレートをコーナーで繋いだ温暖なバーレーンとは異なり、イモラは中高速コーナーがメインとなるまったく性質のことなるサーキット。路面もバンピーであり、2021年F1マシンでバーレーン以外を全マシンが走るのは初めてであり、異なるレイアウトでどのように勢力図になるかも楽しみなポイントとなる。

ピレリは、F1エミリア・ロマーニャGPに昨年および開幕戦と同じC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)という3種類のコンパウンドが選択。供給されるタイヤは、ハードが2セット、ミディアムが3セット、ソフトが8セットと固定される。

序盤、角田裕毅が大きくコースオフする場面があったが、マシンを壊すことはなく、タイヤもハードタイヤだったこともあり、この時点では走行に影響はないようだ。F1デビューにむけて旧型車でイモラを走り込んだ角田裕毅とアルファタウリがそのデータをいかに生かせるかも期待できる部分でもある。

セッション中盤にタイムシートのトップに立ったのはメルセデスのバルテリ・ボッタス(1分17秒396)。2番手にピエール・ガスリー、3番手にマックス・フェルスタッペン、4番手にはルイス・ハミルトンという構成でセッション後半を迎える。シャルル・ルクレールはこの時点で2周の走行のみでタイムを出すことができていない。

残り時間22分を切ったところで、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が左リアタイヤをパンクさせて単独でスピン。その後ろを走行していたエステバン・オコン(アルピーヌ)も数メートル先でストップ。国際映像がとらえておらず、詳しい状況は不明だが、オコンのマシンは右フロントが壊れており、接触と思われる。このストップによってセッションは赤旗中断となる。

残り10分ほどでセッションは再開。各マシンがソフトタイヤでアタックラップを実施。タイムを出していなかったシャルル・ルクレールも本格走行をスタートさせる。

赤旗中断によって望んでいたようなプログラムがこなせなかったフリー走行1回目。トップタイムを記録したのはメルセデスF1のバルテリ・ボッタス(1分16秒564)。2番手にもチームメイトのルイス・ハミルトンが0.041秒で続く、まだ最初のセッションであるが、メルセデスF1がしっかりと軌道修正してきたように見える。

3番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。トップとの差は0.058秒差と僅差だ。チームメイトのセルジオ・ペレスは前述のようにトラブルに見舞われて16番手。詳細はわかっていないが、左リアホイールが変形するほどのダメージを負っており、ホンダF1のテクニカルディレクターである田辺豊治が話し合いに参加しているシーンが映されるなど、心配な部分もある。

4番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番手にはそこから0.092秒の僅差でそこからピエール・ガスリー(アルファタウリ)、6番手にはガスリーと同タイムでカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いており、前戦の予選でも接戦を演じたフェラーリとアルファタウリが互角の走りをみせた。

角田裕毅は、序盤のスピンもあり、ピットで確認をしているなかでの赤旗中断という状況もあり、11周と全マシンで最も少ない周回数で最下位でセッションを終えた。

セッション終了間際には最終コーナーでニキータ・マゼピンがスピン。すでにセッションは終了していたが赤旗が提示された。

F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行2回目は、この後21時30分(現地時間14時30分)から行われる。

2021年 第2戦 F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目 結果・タイム

順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回
177バルテリ・ボッタスメルセデス1分16秒564 23
244ルイス・ハミルトンメルセデス1分16秒6050.04125
333マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分16秒6220.05821
416シャルル・ルクレールフェラーリ1分16秒7960.23213
510ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分16秒8880.32421
655カルロス・サインツフェラーリ1分16秒8880.32426
714フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分17秒4570.89323
818ランス・ストロールアストンマーティン1分17秒4890.92519
96ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分17秒7391.17524
103ダニエル・リカルドマクラーレン1分17秒7691.20523
1163ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分17秒8661.30225
127キミ・ライコネンアルファロメオ1分17秒8831.31916
134ランド・ノリスマクラーレン1分17秒9351.37116
145セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分17秒9841.42023
1599アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分18秒0581.49424
1611セルジオ・ペレスレッドブル・ホンダ1分18秒2281.66415
1731エステバン・オコンアルピーヌ1分18秒3601.79620
1847ミック・シューマッハハース1分18秒8232.25922
199ニキータ・マゼピンハース1分19秒7392.91618
2026角田裕毅アルファタウリ・ホンダ1分19秒7813.21711


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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イタリアGP