F1オーストリアGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップ発進
2020年のF1世界選手権がいよいよ開幕。7月3日(金)にオーストリアのレッドブル・リンクで第1戦 F1オーストリアGPのフリー走行1回目が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデスF1)がトップタイムを記録。チームメイトのバルテリ・ボッタスも2番手に続き、メルセデスが1-2体制でシーズンのスタートを切った。
本来、3月にF1オーストラリアGPで開幕する予定だった2020年のF1世界選手権だが、マクラーレンのチームスタッフに新型コロナウイルスの感染者が出たことを受け、金曜フリー走行の数時間前に中止が決定。
その後、新型コロナウイルスは世界中で猛威を振るい、序盤10戦のキャンセルが決定。F1チームのファクトリーは強制的なシャットダウン期間が設けられ、数か月にわたってF1界は活動休止状態となった。
しかし、今週末にオーストリアでいよいよシーズンは再開。グランプリ週末は観客を入れないクローズドイベントとして開催され、サーキットを含めたF1舞台は外界から隔離されたバブル環境のなかで行われる。チームメンバーを含めた関係者はフェイスガートやマスクの着用が義務付けられ、メカニックハソーシャルディスタンスを守りながら作業を行う。
舞台となるのは豊かな自然に囲まれた風光明媚な「レッドブルリンク」。オーストリアにはレッドブルの本社があり、レッドブルとトロロッソの両チームにとってはホームグランプリとなり、特別なレース週末になる。全長の短いサーキットだが、高速コーナーにロングストレートが組み合わされ、パワーユニットへの負荷が高いコースとなる。
ピレリは、オーストリアにじC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドが選択。レースではC2とC3のいずれか1セットを使用されなければならない。また、C4は予選Q3で使用しなければならない。今年は新型コロナウイルスの影響でドライバーのタイヤ選択制が廃止となり、2組のタイヤのハード、3組のミディアム、8組のソフトが配分される。
金曜日のシュピールベルクは曇り空の。気温17度、路面温度22度、湿度75%のコンディションで90分のセッションはスタート。マクラーレンのランド・ノリスがハードタイヤを装着して一番にコースインした。
序盤に雨がパラついてインターミディエイトを装着するマシンも出たが、すぐにドライタイヤで走行できる状態となり、セッションは進行していく。
折り返しの45分が経過した時点でタイムシートのトップに立ったのはメルセデスF1のルイス・ハミルトン。ハードタイヤで1分06秒205をマーク。2番手には0.138秒差でミディアムのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手には0.147秒差でソフトのセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)が続いている。
ロマン・グロージャン(ハース)はブレーキフルードの問題で作業を続けており、3周しかできていない。
レッドブル・ホンダ勢はしばらくハードタイヤでの走行を続けていたが、残り20分を切って、アレクサンダー・アルボンとマックス・フェルスタッペンはソフトでの走行を開始。フェルスタッペンはスピンを喫するもトップから3番手まで順位を上げる。
トップタイムを記録したのはメルセデスF1のルイス・ハミルトン。42周を走行してソフトタイヤで1分04秒816を記録。今年初のセッションにもかかわらず、昨年第9戦として開催された同グランプリのFP1のタイムを上回り、メルセデス W11はすでに昨年レベルまで仕上がっていることを示した。2番手にもチームメイトのバルテリ・ボッタスが0.356秒差で続き、メルセデスが1-2体制で2020年シーズンのスタートを切った。
3番手タイムは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。新品のソフトで出て行った際にスピンを喫してしまうも、トップから0.602差の1分05秒418をマーク。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは1分05秒701で7番手だった。
“ベスト・オブ・ザ・レスト”争いは激戦の予感。4番手タイムのカルロス・サインツ(マクラーレン)にセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)が0.081秒の僅差で続いた。“ピンクメルセデス”と称されるレーシング・ポイントのポテンシャルは高そうだ。
アルファタウリ・ホンダF1はスロースタートとなった。ピエール・ガスリーはトップから1.588秒差の16番手、ダニール・クビアトはほぼ最下位となる19番手だった。
20番手のロマン・グロージャン(ハース)はブレーキの問題で終盤まで3周のインスタレーションラップしかできておらず、終盤に走行したものの、確認程度で終了している。
F1オーストリアGP フリー走行2回目は、この後22時(現地時間15時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP
本来、3月にF1オーストラリアGPで開幕する予定だった2020年のF1世界選手権だが、マクラーレンのチームスタッフに新型コロナウイルスの感染者が出たことを受け、金曜フリー走行の数時間前に中止が決定。
その後、新型コロナウイルスは世界中で猛威を振るい、序盤10戦のキャンセルが決定。F1チームのファクトリーは強制的なシャットダウン期間が設けられ、数か月にわたってF1界は活動休止状態となった。
しかし、今週末にオーストリアでいよいよシーズンは再開。グランプリ週末は観客を入れないクローズドイベントとして開催され、サーキットを含めたF1舞台は外界から隔離されたバブル環境のなかで行われる。チームメンバーを含めた関係者はフェイスガートやマスクの着用が義務付けられ、メカニックハソーシャルディスタンスを守りながら作業を行う。
舞台となるのは豊かな自然に囲まれた風光明媚な「レッドブルリンク」。オーストリアにはレッドブルの本社があり、レッドブルとトロロッソの両チームにとってはホームグランプリとなり、特別なレース週末になる。全長の短いサーキットだが、高速コーナーにロングストレートが組み合わされ、パワーユニットへの負荷が高いコースとなる。
ピレリは、オーストリアにじC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドが選択。レースではC2とC3のいずれか1セットを使用されなければならない。また、C4は予選Q3で使用しなければならない。今年は新型コロナウイルスの影響でドライバーのタイヤ選択制が廃止となり、2組のタイヤのハード、3組のミディアム、8組のソフトが配分される。
金曜日のシュピールベルクは曇り空の。気温17度、路面温度22度、湿度75%のコンディションで90分のセッションはスタート。マクラーレンのランド・ノリスがハードタイヤを装着して一番にコースインした。
序盤に雨がパラついてインターミディエイトを装着するマシンも出たが、すぐにドライタイヤで走行できる状態となり、セッションは進行していく。
折り返しの45分が経過した時点でタイムシートのトップに立ったのはメルセデスF1のルイス・ハミルトン。ハードタイヤで1分06秒205をマーク。2番手には0.138秒差でミディアムのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手には0.147秒差でソフトのセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)が続いている。
ロマン・グロージャン(ハース)はブレーキフルードの問題で作業を続けており、3周しかできていない。
レッドブル・ホンダ勢はしばらくハードタイヤでの走行を続けていたが、残り20分を切って、アレクサンダー・アルボンとマックス・フェルスタッペンはソフトでの走行を開始。フェルスタッペンはスピンを喫するもトップから3番手まで順位を上げる。
トップタイムを記録したのはメルセデスF1のルイス・ハミルトン。42周を走行してソフトタイヤで1分04秒816を記録。今年初のセッションにもかかわらず、昨年第9戦として開催された同グランプリのFP1のタイムを上回り、メルセデス W11はすでに昨年レベルまで仕上がっていることを示した。2番手にもチームメイトのバルテリ・ボッタスが0.356秒差で続き、メルセデスが1-2体制で2020年シーズンのスタートを切った。
3番手タイムは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。新品のソフトで出て行った際にスピンを喫してしまうも、トップから0.602差の1分05秒418をマーク。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは1分05秒701で7番手だった。
“ベスト・オブ・ザ・レスト”争いは激戦の予感。4番手タイムのカルロス・サインツ(マクラーレン)にセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)が0.081秒の僅差で続いた。“ピンクメルセデス”と称されるレーシング・ポイントのポテンシャルは高そうだ。
アルファタウリ・ホンダF1はスロースタートとなった。ピエール・ガスリーはトップから1.588秒差の16番手、ダニール・クビアトはほぼ最下位となる19番手だった。
20番手のロマン・グロージャン(ハース)はブレーキの問題で終盤まで3周のインスタレーションラップしかできておらず、終盤に走行したものの、確認程度で終了している。
F1オーストリアGP フリー走行2回目は、この後22時(現地時間15時)から行われる。
2020年 第戦 F1オーストリアGP フリー走行1回目 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | GAP | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分04秒816 | 42 | |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分05秒172 | 0.356 | 38 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分05秒418 | 0.602 | 37 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 1分05秒431 | 0.615 | 41 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 1分05秒512 | 0.696 | 34 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分05秒621 | 0.805 | 42 |
7 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 1分05秒701 | 0.885 | 29 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 1分05秒860 | 1.044 | 29 |
9 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分05秒907 | 1.091 | 27 |
10 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分05秒924 | 1.108 | 31 |
11 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 1分06秒074 | 1.258 | 35 |
12 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1分06秒077 | 1.261 | 32 |
13 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 1分06秒270 | 1.454 | 22 |
14 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1分06秒360 | 1.544 | 24 |
15 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分06秒365 | 1.549 | 28 |
16 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分06秒404 | 1.588 | 25 |
17 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分06秒495 | 1.679 | 27 |
18 | 88 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分06秒906 | 2.090 | 31 |
19 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 1分06秒0943 | 2.127 | 9 |
20 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 1分46秒261 | 41.545 | 6 |
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