F1シンガポールGP 結果 | ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィン
2018年のF1世界選手権 第15戦 シンガポールGPの決勝が9月16日(日)にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンで今季7勝目を挙げた。
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが13位、ブレンドン・ハートレーが17位でレースを終えた。
F1はヨーロッパでの連戦を終え、シンガポールに舞台を移して第15戦を迎えた。
シンガポール市街中心部に公道を使って設置されたコースは、グリップが低くタイトなコースで、ナイトレースとして行われる独特のグランプリ。現地時間20時10分から気温29.7℃、路面温度34℃のドライコンディションでレースはスタートした。
ピレリは、シンガポールGPに最も柔らかいハイパーソフト(ピンク)、ウルトラソフト(パープル)、そして、スーパーソフトを飛ばしてソフト(イエロー)という3種類のタイヤを選択しており、レースではウルトラソフトもしくはソフトのいずれかの使用が義務付けられている。
セーフティカー出動率100%のシンガポールGPだが、レースはオープニングラップでのエステバン・オコン(フォースインディア)のクラッシュにより早くもセーフティカーが導入される。だが、最終的にセーフティカーはこの1回だけとなった。
優勝はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン。事実上、トップを譲らないレース展開で今季7勝目、通算69周目を挙げた。
2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続いた。今回のレースでルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルのポイント差は40ポイントに広がった。
4位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、5位はキミ・ライコネン(フェラーリ)、6位はダニエル・リカルド(レッドブル)とトップ6は予選順位がそのままレースリザルトとなった。
“ベスト・オブ・ザ・レスト”の7位にはマクラーレンのフェルナンド・アロンソが入った。以下、カルロス・サインツ(ルノー)、シャルル・ルクレール(ザウバー)、カルロス・サインツ(ルノー)までがポイントを獲得した。
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが14位でチェッカーを受けたが、13位のロマン・グロージャン(ハース)に5秒加算ペナルティが科せられたことで最終順位は13位に昇格。ブレンドン・ハートレーが17位でレースを終えた。
■ F1シンガポールGP レース展開
上位10台は中古のハイパーソフト、それ以降ではトロロッソの2台が新品ハイハーソフト、最後尾のランス・ストロール(ウィリアムズ)がソフト、それ以外はウルトラソフトをスタートタイヤに選択した。
ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜いて2番手に浮上する。
エステバン・オコン(フォースインディア))がチームメイトのセルジオ・ペレスと接触してターン4でウォールにクラッシュ。レースは1周目からセーフティカーが導入。セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)がピットインしてソフトタイヤに交換する。
レースは5周目に再開。順位の変動はなく、上位勢はタイヤを労わるために先行車から一定の間隔を空けて、比較的遅いペースで静かにレースは進行する。
13周目あたりからルイス・ハミルトンがペースを上げ、ファステストを連発して後続を引き離しにかかる。
15周目にフェラーリが動く。セバスチャン・ベッテルがピットイン。ウルトラソフトに交換するが、セルジオ・ペレスの後ろの7番手でコースに復帰することになる。ブレンドン・ハートレーもピットインしてウルトラソフトを装着して最後尾でコースに戻る。
翌周。ルイス・ハミルトンがピットイン。ソフトタイヤに交換して5番手コースに復帰。セルジオ・ペレスを挟んでセバスチャン・ベッテルという順になった。
17周目にはバルテリ・ボッタスがピットインしてソフトに交換。その間にセバスチャン・ベッテルに抜かれたセルジオ・ペレスの後ろの7番手でコースに復帰する。
18周目にはマックス・フェルスタッペンがピットインしてソフトに交換。1周ペレスに引っかかることになったセバスチャン・ベッテルの前の4番手でコースに復帰する。
23周目。暫定でトップを走行していたキミ・ライコネンがピットインしてソフトに交換。バルテリ・ボッタスの後ろでコースに復帰する。上位勢でピットインしていないのは暫定トップのダニエル・リカルド(レッドブル)だけとなる。
3強以降ではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が7番手、カルロス・サインツ(ルノー)が8番手。そして、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が9番手まで順位を上げていたが、ハイパーソフトの劣化によってシャルル・ルクレール(ザウバー)から1秒以内で攻撃を受け続け、26周目にポジションを奪われる。その周でガスリーはピットイン。ウルトラソフトに交換して後ろから2番目でコースに復帰する。
28周目。暫定トップだったダニエル・リカルドがピットインしてウルトラソフトに交換して6番手でコースに復帰。ルイス・ハミルトンがラップリーダーとなる。2位のマックス・フェエルスタッペンとの差は4.5秒。
34周目。ピットストップ後にセルゲイ・シロトキンに引っかかってフラストレーションを募らせていたセルジオ・ペレスがオーバーテイクを試みて接触。左リアタイヤをパンクさせてピットインを余儀なくされる。ペレスはシロトキンがいるのを確認して左にステアリングを切っており、故意の危険行為とみなされる可能性もある。
36周目。トップのルイス・ハミルトンが下位マシンを周回遅れにし始めていく。ロマン・グロージャンが道を譲らずにセルゲイ・シロトキンとバトルを展開する。
38周目。ブレンドン・ハートレーとケビン・マグヌッセンが2度目のピットイン。それぞれハイパーソフトに交換。二人は審議対象となっており、何らかのインシデントがあったようだ。
また、8番手を走行していたカルロス・サインツがソフトに交換してストフェル・バンドーンの前でコースに。翌周、シャルル・ルクレールがハイパーソフトに交換してまだピットインしていないストフェル・バンドーンの後ろでコースに復帰する。7番手を走行していたフェルナンド・アロンソがピットインして7番手をキープ。
セルジオ・ペレスにドライブスルーペナルティが科せられる。フォースインディアはペナルティをすぐに消化し、ペレスは最後尾に順位を落とす。また、ロマン・グロージャンには青旗無視で5秒ペナルティ、セルゲイ・シロトキンにはブレンドン・ハートレーを押し出したことで同じく5秒ペナルティが科せられた。
その後、レースは膠着状態。キミ・ライコネンがバルテリ・ボッタスを1秒以内で追いかけるが抜くことはできない。
最終的にルイス・ハミルトンが終始レースをコントールするかたちでトップでチェッカー。今シーズン7勝目を挙げた。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1シンガポールGP
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが13位、ブレンドン・ハートレーが17位でレースを終えた。
F1はヨーロッパでの連戦を終え、シンガポールに舞台を移して第15戦を迎えた。
シンガポール市街中心部に公道を使って設置されたコースは、グリップが低くタイトなコースで、ナイトレースとして行われる独特のグランプリ。現地時間20時10分から気温29.7℃、路面温度34℃のドライコンディションでレースはスタートした。
ピレリは、シンガポールGPに最も柔らかいハイパーソフト(ピンク)、ウルトラソフト(パープル)、そして、スーパーソフトを飛ばしてソフト(イエロー)という3種類のタイヤを選択しており、レースではウルトラソフトもしくはソフトのいずれかの使用が義務付けられている。
セーフティカー出動率100%のシンガポールGPだが、レースはオープニングラップでのエステバン・オコン(フォースインディア)のクラッシュにより早くもセーフティカーが導入される。だが、最終的にセーフティカーはこの1回だけとなった。
優勝はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン。事実上、トップを譲らないレース展開で今季7勝目、通算69周目を挙げた。
2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続いた。今回のレースでルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルのポイント差は40ポイントに広がった。
4位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、5位はキミ・ライコネン(フェラーリ)、6位はダニエル・リカルド(レッドブル)とトップ6は予選順位がそのままレースリザルトとなった。
“ベスト・オブ・ザ・レスト”の7位にはマクラーレンのフェルナンド・アロンソが入った。以下、カルロス・サインツ(ルノー)、シャルル・ルクレール(ザウバー)、カルロス・サインツ(ルノー)までがポイントを獲得した。
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが14位でチェッカーを受けたが、13位のロマン・グロージャン(ハース)に5秒加算ペナルティが科せられたことで最終順位は13位に昇格。ブレンドン・ハートレーが17位でレースを終えた。
2018年 第15戦 F1シンガポールGP 決勝 順位・結果
順位 | No | ドライバー | チーム |
---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ |
4 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス |
5 | 6 | キミ・ライコネン | フェラーリ |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | レッドブル |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン |
8 | 55 | カルロス・サインツ | ルノー |
9 | 16 | シャルル・ルクレール | ザウバー |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー |
11 | 9 | マーカス・エリクソン | ザウバー |
12 | 2 | ストフェル・バンドーン | マクラーレン |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース |
14 | 10 | ピエール・ガスリー | トロロッソ・ホンダ |
15 | 18 | ランス・ストロール | ウィリアムズ |
16 | 28 | ブレンドン・ハートレー | トロロッソ・ホンダ |
17 | 11 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース |
19 | 35 | セルゲイ・シロトキン | ウィリアムズ |
31 | エステバン・オコン | フォース・インディア |
■ F1シンガポールGP レース展開
上位10台は中古のハイパーソフト、それ以降ではトロロッソの2台が新品ハイハーソフト、最後尾のランス・ストロール(ウィリアムズ)がソフト、それ以外はウルトラソフトをスタートタイヤに選択した。
ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜いて2番手に浮上する。
エステバン・オコン(フォースインディア))がチームメイトのセルジオ・ペレスと接触してターン4でウォールにクラッシュ。レースは1周目からセーフティカーが導入。セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)がピットインしてソフトタイヤに交換する。
レースは5周目に再開。順位の変動はなく、上位勢はタイヤを労わるために先行車から一定の間隔を空けて、比較的遅いペースで静かにレースは進行する。
13周目あたりからルイス・ハミルトンがペースを上げ、ファステストを連発して後続を引き離しにかかる。
15周目にフェラーリが動く。セバスチャン・ベッテルがピットイン。ウルトラソフトに交換するが、セルジオ・ペレスの後ろの7番手でコースに復帰することになる。ブレンドン・ハートレーもピットインしてウルトラソフトを装着して最後尾でコースに戻る。
翌周。ルイス・ハミルトンがピットイン。ソフトタイヤに交換して5番手コースに復帰。セルジオ・ペレスを挟んでセバスチャン・ベッテルという順になった。
17周目にはバルテリ・ボッタスがピットインしてソフトに交換。その間にセバスチャン・ベッテルに抜かれたセルジオ・ペレスの後ろの7番手でコースに復帰する。
18周目にはマックス・フェルスタッペンがピットインしてソフトに交換。1周ペレスに引っかかることになったセバスチャン・ベッテルの前の4番手でコースに復帰する。
23周目。暫定でトップを走行していたキミ・ライコネンがピットインしてソフトに交換。バルテリ・ボッタスの後ろでコースに復帰する。上位勢でピットインしていないのは暫定トップのダニエル・リカルド(レッドブル)だけとなる。
3強以降ではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が7番手、カルロス・サインツ(ルノー)が8番手。そして、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が9番手まで順位を上げていたが、ハイパーソフトの劣化によってシャルル・ルクレール(ザウバー)から1秒以内で攻撃を受け続け、26周目にポジションを奪われる。その周でガスリーはピットイン。ウルトラソフトに交換して後ろから2番目でコースに復帰する。
28周目。暫定トップだったダニエル・リカルドがピットインしてウルトラソフトに交換して6番手でコースに復帰。ルイス・ハミルトンがラップリーダーとなる。2位のマックス・フェエルスタッペンとの差は4.5秒。
34周目。ピットストップ後にセルゲイ・シロトキンに引っかかってフラストレーションを募らせていたセルジオ・ペレスがオーバーテイクを試みて接触。左リアタイヤをパンクさせてピットインを余儀なくされる。ペレスはシロトキンがいるのを確認して左にステアリングを切っており、故意の危険行為とみなされる可能性もある。
36周目。トップのルイス・ハミルトンが下位マシンを周回遅れにし始めていく。ロマン・グロージャンが道を譲らずにセルゲイ・シロトキンとバトルを展開する。
38周目。ブレンドン・ハートレーとケビン・マグヌッセンが2度目のピットイン。それぞれハイパーソフトに交換。二人は審議対象となっており、何らかのインシデントがあったようだ。
また、8番手を走行していたカルロス・サインツがソフトに交換してストフェル・バンドーンの前でコースに。翌周、シャルル・ルクレールがハイパーソフトに交換してまだピットインしていないストフェル・バンドーンの後ろでコースに復帰する。7番手を走行していたフェルナンド・アロンソがピットインして7番手をキープ。
セルジオ・ペレスにドライブスルーペナルティが科せられる。フォースインディアはペナルティをすぐに消化し、ペレスは最後尾に順位を落とす。また、ロマン・グロージャンには青旗無視で5秒ペナルティ、セルゲイ・シロトキンにはブレンドン・ハートレーを押し出したことで同じく5秒ペナルティが科せられた。
その後、レースは膠着状態。キミ・ライコネンがバルテリ・ボッタスを1秒以内で追いかけるが抜くことはできない。
最終的にルイス・ハミルトンが終始レースをコントールするかたちでトップでチェッカー。今シーズン7勝目を挙げた。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1シンガポールGP