F1 イギリスGP 決勝:ドライバーコメント
2012 FORMULA 1 SANTANDER BRITISH GRAND PRIX
1位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「優勝の実感はまだないね。ずっと2位を走っていたからだろう。フェルナンドに追いつけるとは思っていなかった。でも、最後のピットストップの後、エンジニアのシアロンが、オプションタイヤに交換してからのフェルナンドはあまり調子が良くないと無線で言ってきた。でもフェルナンドは狡猾だから、きっとタイヤをセーブしながらタイミングを見計らっているのだと思っていたんだ。でも彼との差が2秒に縮まった頃に、もしかしたら、本当に何かのトラブルを抱えているのかも知れないと思った。DRSが使えると分かった瞬間からが勝負だった。そのオーバーテイクが成功し、僕たちの努力が報われる優勝に繋がった。今日はいいグランプリだった。観客のみんなにも良いレースを見せることができたので嬉しいよ」
2位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「ほぼレース全体をリードしていて、最後の数周でオーバイテイクされたときは、苦々しい感覚が残るものだ。でも、しばらく考えて順位表をみてみれば、今回のグランプリの結果はとてもポジティブなようだね。僕たちは正しい道で作業を続けてきた。ここ5レースで4度の表彰台を獲得しているし、5位は最後から数周で逃したものだ。チャンピオンシップをリードすることができた素晴らしい結果だ。シーズンの重要な瞬間だ。この時点でチャンピオンシップに勝つわけではないけど、ここでそれを失い始める可能性だってあるし、直近のライバルの大部分に対してアドバンテージを広げられていることには満足している。今後2レースでもこのような戦いを続けていかなければならないし、常に表彰台を目指さなければならない。それから、特にスパやモンツァのようなサーキットを考えれば、僕たちはトップスピードに取り組んでいかなければならない。最適なタイヤでレースをスタートしたし、できるだけ後ろとのリードを広げて、最終スティントで状況を管理しようとした。ライバルの一人を除けば、僕たちはそれを成し遂げることができたし、実際にそれは予想できたことだった。バレンシアで僕たちが週末を制したとき、レッドブルは捕えられないと思っていたけど、ここでは最後まで彼らと戦うことができた。でも、チャンピオンシップはまだオープンだ。レッドブルはとても強いけど、マクラーレンも除外することはできない。彼らはここであまり良い週末を過ごしていなかった。それに加えて、ロータスも常にとても速い。やらなければならないことは多いけど、何度も言っているように僕たちは正しい道を進んでいる」
3位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「今日は難しかった。スタートがあまり良くなかった。少し出遅れて、その後はミハエルの後ろから抜けられなくなった。でも、戦略のお陰で、ポジションを取り戻すことができた。ピットインを早めにしたお陰で、彼の前に出てくることができたんだ。良い判断だったと思う。優勝できればもっとハッピーだったけれど、チームにとっては最高のリザルトなので満足している。ファクトリーもすぐ近くなので、ここは僕たちの地元のレースだ。雨が降らなくて良かったよ。雲がいくらか出てきていたし、雨が降れば僕にとっては有利だったかもしれないけれど、グランドスタンドのみんなにとってはすごく良かったと思う。観客のみんなも雨が降らなくて良かったと思っていると思うよ。今週末は雨で大変だったからね。僕たちにしても、コースの水のせいで渋滞ばかりで、あまり良いドライビングを見せることができなかった。でも、今日はその穴埋めができたと思っているよ」
4位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「良いレースだったし、自分のため、そしてチームのためにやっと良い結果をもたらすことができて嬉しく思っている。レース毎に状況は改善しているし、今の僕たちは表彰台を争うことができる。ここでそれが起こったかもしれないけど、モントリオールやバレンシアでも可能性はあった。それは今日のパフォーマンスがまぐれではないことを意味している。あまり多くのデータがなかったので、スタートで正しいタイヤを選択するのは簡単ではなかった。フェルナンドと僕は異なるルートに沿って進んだけど、僕たちのどちらも不満はないと思う。良いスタートが切れたし、ミハエルと長く接近したバトルがあった。彼の後ろでタイムを失ってしまった。ベッテルはそれを生かしてピットストップで僕を追い抜くことができた。そのあとのペースはレッドブルと非常に類似していたので、攻撃を考えるには十分に近づくことができなかった。最終スティントでは後ろから追い上げてきたキミからポジションを守ることに集中していた。あと数周あったら、彼に捕えられていたかもしれない。僕たちはここ数カ月やってきたようにプッシュし続けなければならないし、そうすれば結果はついてくると確信している」
5位 キミ・ライコネン (ロータス)
「最初のいくつかのコーナーはかなりOKだったけど、前のクルマを避けて、コーナーの内側で縁石の上を走らなければならなかった。それで順位を失い、外に押し出されてしまった。スタートでマーク(ウェバー)の前に留まれていたら、彼がフィニッシュした位置も期待できただろうけど、その後ルイス(ハミルトン)にも追い抜かれてしまった。反撃はしたし、僕たちのクルマは特にハードタイヤで強かった。スタートがもっと良ければ、かなりいい位置でフィニッシュできたはずだ。でも、それがレースだし、1周目に思ったより大きな代償を払うこともある」
6位 ロマン・グロージャン (ロータス)
「今日レースには満足している。残念ながら、スタート後の1コーナーでアクシデントがあった。僕はルイスの外側にいて、フォース・インディアにぶつけられてフロントウイングを壊してしまった。そのとき、僕たちのレースは大きな妥協を強いられるだろう思った。もし、雨が来ていたら、そうなっていただろう。チームは素晴らしいレース戦略を与えるという点で素晴らしい仕事をしてくれたし、僕たちは2セットのハードタイヤでロングスティントを走るという自分達の決断を信じていた。周りのクルマと激しくバトルをしながらも、タイヤをセーブしようとしていた。レース終盤は難しくなったけど、何とか6位を守ることができた。レースの最後、キミを捕えるには彼はあまりに遠くに行ってしまっていた。でも、2人でチームのために多くのポイントが獲れたので、良い1日だった」
7位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスAMG)
「今日は出来る限りの結果を残せたし、それには満足している。レース終盤はかなり競争力があったけど、全体的に通常のコンディションではこのサーキットの特性が僕たちに適していないことはわかっていた。ウェットではもっと良い結果を残せたはずだ。それでも、なんとかポイントを獲得することができたし、それはチームにとって重要なことだ。もう僕たちの注意は、次のホームサーキットであるホッヘンハイムに向いている。いずれにせよ、状況はよくなるはずだ。全てのモータースポーツファンに、僕たちはみなさんのサポートに期待していると言いたい。ドイツはいつものように非常に特別な週末になるだろうし、彼らと一緒に祝いたい。なので、ホッケンハイムではみんなにそこにいてほしいね!」
8位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「僕にとって素晴らしいレースではなかった。今日はファンのためにもっといい結果を残したかった。全力で一生懸命にトライしたけど、今日の午後は単純にペースがなかった。第1スティントの終わりでタイヤはまだ良かったけど、フェルナンド(アロンソ)をついていくことができなかった。ある時点ではレースをリードできていたのにどうして8位に落ちてしまったのか理解できない。特に僕たちのクルマは全体的に悪くなかったからね。最後まで全力でレースをした。僕たちはまだチャンピオンシップで射程圏内にいるし、もう少しラップタイムを見つけることができれば、射程圏内に留まることもできる。スローダウンラップでファンに少しドーナツを披露した。単純に今日ここに観に来てくれたみんなにありがとうと言いたかったんだ。ホームグランプリでもっとうまくやりたかったけど、ファンのみんなは週末を通して素晴らしかった」
9位 ブルーノ・セナ (ウィリアムズ)
「望んでいたより後方からのスタートだったけど、今日は僕たちにとって良いレースだったし、1周目にいくつか順位を上げることができた。そのあとはフォース・インディア勢やザウバー勢と戦うタフなレースだった。状況は良くなっているし、結果には満足している。次のレースで予選でもう少し高い位置に行ければ、今後はもっと多くのポイントを目指せると思う」
10位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「ホームグランプリでポイントを獲れたことは良かったけど、もちろん、僕たちに相応しい結果ではない。僕たちは先頭を走るチームだし、再び先頭を走るためにやらなければならない作業がある。今日、僕たちが戦略面でミスをしたとは思わない。ただ現時点で僕たちは十分に速くない。それが全てだ。でも、全てのなかで最も重要なことは、シルバーストンのファンに対して少し申し訳ないと思っていることだ。彼らは今週末本当に素晴らしかったからね。彼らと同じように、今日の結果にはもっと多くを望んでいた。なので、みんなに申し訳なく思っている。今日、僕たちは上位を争うことができなかったけど、すぐにそこに戻れると思う」
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