ルノー、レッドブルへのF1エンジン供給の可能性に「規則を遵守するのみ」
ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、ホンダが2021年にF1から撤退した後、レッドブルがF1エンジン供給を要求した場合には、ルノーとしてレギュレーションの義務を果たすことになるだろうと語る。

10月2日(金)にホンダは2021年シーズン限りでF1から撤退することを発表。レッドブル・レーシングとアルファタウリは2022年のF1エンジンがない状況となった。

F1の競技規則では「FIAの要請があれば各製造者は少なくとも3つのチームに供給する必要がある」と述べられている。

メルセデスは2021年から4チームに供給する予定であり、フェラーリは3チーム、ホンダは2チーム、ルノーは自社のファクトリーチームのみの供給となる。

「我々は規制を知っており、規制を遵守する」とシリル・アビテブールは Reuters に語った。

シリル・アビテブールは、2010年から2013年の間にルノーのF1エンジンでダブルタイトルを4連覇したレッドブルからまだ要請はないが、議論するための十分な時間があると語った。

規則では、エンジンメーカーが翌年にどのチームに供給するかFIAに通知するための期限を5月15日に定めている。

「レッドブルが解決策を見つけられなかった場合に議論されるのはその時点になってからだと思う。私はそのような状況にならないことを本当に望んでいる」とアビテブールは語った。

「スポーツに参加するときは、関連する義務を受け入れる必要がある。我々に関する限り、それは競技規則の一部であり、我々はその義務を遵守する」

レッドブルは、2014年のハイブリッド時代に入ってからのルノーのF1エンジンのパフォーマンスの低さに不満を抱き、2015年に契約解消を申し入れるも、他にエンジン供給を申し入れるメーカーがなかったことから、タグ・ホイヤーのブランドで再びルノーのF1エンジンを使用した過去がある。

レッドブルは2019年にホンダに乗り換え、レースで優勝した。今シーズンもレッドブルとアルファタウリはグランプリで勝利を収めている。

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / レッドブル・レーシング