レッドブルF1 ロズベルグのフェルスタッペン失格論に皮肉「視聴率狙い」

問題の接触は、終盤にセーフティカーが解除された直後のターン1とターン5で起きた。フェルスタッペンはターン1でラッセルのアタックによりコース外に膨らんだが、そのままポジションを維持。レッドブルはこの動きを不当と判断し、無線でフェルスタッペンに順位を譲るよう指示を出した。
一度はターン5で減速して譲ったように見えたが、直後にイン側から再び仕掛けて接触。これにより10秒ペナルティが科され、フェルスタッペンは5位から10位に降格された。
この動きに対し、Sky Sports F1の実況中にロズベルグは激しい口調でこう語った。
「彼にはブラックフラッグを出すべきだ。あれはただポイントを証明するためだけに、意図的にラッセルにぶつけたように見えた」
「ひどい。非常に悪い。あれは本当にまずかった」
これに対しホーナーは、モータースポーツ・ウィークを含むメディアに対し次のように皮肉を交えて反論した。
「ニコはいつもセンセーショナルなコメントをするからね。それだけさ」
ホーナーのこの「センセーショナルなコメント」という表現は、注目を集めるために過激で大げさな発言をする「センセーショナリズム(sensationalism)」を指しており、彼はロズベルグの発言を“視聴率狙いで煽っている”ものだと見ている。
フェルスタッペン自身も、ロズベルグの主張について問われると「それが彼の意見なら、それでいい。誰だって意見は持てる」と淡々と語った。
ただし、今回の接触によるペナルティでフェルスタッペンのFIAスーパーライセンスのペナルティポイントは11点に達しており、出場停止となる12点まであと1点に迫っている。次戦オーストリアGPとその後のカナダGPでは、より慎重なアプローチが求められる。
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