レッドブルF1 マルコが明言「ハジャーは角田裕毅の理想的な後任候補」
アイザック・ハジャーは「間違いなく」マックス・フェルスタッペンの次なるチームメイト候補であり、「角田裕毅に代わる“理想的な後任”になり得る」――そう語るのは、レッドブルの重鎮アドバイザーであるヘルムート・マルコだ。

2025年にレーシングブルズからF1デビューを果たした20歳のハジャーについて、マルコはシーズンを通じて高く評価しており、その才能に惜しみない称賛を送ってきた。

一方で、角田裕毅がこの12カ月でリアム・ローソンやセルジオ・ペレスよりもフェルスタッペンに近いパフォーマンスを見せていることを認めつつも、マルコは次第に角田裕毅のミスに厳しい視線を向けている。

「角田は相変わらず頑固で感情的だ。彼はミスをしてはならないことを自覚しており、それが最も重要な点だ」

実際、イモラでの激しい横転クラッシュ以降、角田裕毅はスペアパーツの不足により、フェルスタッペンと同仕様のマシンを使用できていない状況にある。

一方のハジャーも決して完璧ではない。モナコGPの金曜フリー走行では2度にわたってガードレールに接触し、いずれも激しいクラッシュを喫した。最初の事故後には自らを「愚かだった」と評し、悔しさをあらわにしていた。

この件についてマルコは、冗談交じりにこう述べている。

「彼にはガードレールが近すぎたんだろう」

「自分の知性について話すよりも、レースに集中すべきだ。とはいえ、彼が遅かったわけではない。2度クラッシュはしたが、速さは見せていた」

マルコは、F1初年度のハジャーのミスには比較的寛容な姿勢を見せている。それに対し、5年目を迎える角田裕毅への評価はやや厳しくなっている印象だ。

「そう、アイザックは若い。だからこうしたミスは普通のことで、小さなミスに過ぎない。私は以前から彼には本当に驚かされていると言ってきた」

「オーストラリアでのミスを除けば、シーズン序盤からずっと速かった。マックスと同じように、3周もすればすぐに状況を把握してしまう。たとえ初めてのサーキットでもね」

「常にQ3に進出し、チャンスがあれば必ずポイントを獲得する。派手さはないが、稲妻のように速い」

「もう少し経験を積めば、間違いなく理想的な後任候補になれるだろう」

マルコはそう語り、現在角田裕毅が務めるレッドブル・レーシングのシートに対する強い示唆を残した。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / 角田裕毅 / アイザック・ハジャー