レッドブルF1幹部 RB21に懸念「思うように反応しないことがあった」
レッドブル・レーシングのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェは、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの2025年F1 プレシーズンテストの後、意気消沈した様子を見せた。

ピエール・ワシェは、レッドブル・レーシングにとって、3日間の走行は計画通りに進まなかったと説明し、レッドブル・RB21が望むような安定した性能を発揮しなかったRB21を嘆いた。

また、2つの大きな問題が6度のコンストラクターズチャンピオンに輝いたチームの走行を妨げた。これは、マックス・フェルスタッペンとリアム・ローソンの両方に影響を与えた。前者はエンジンオイルシステムの漏れにより時間を失い、後者は冷却の問題に苦しんだ。

それでも、ピエール・ワシェは来月メルボルンでレースが始まる前にテストで問題を発見できた方が良いと主張した。

「我々とチームが期待していたようなスムーズなテストではなかったが、問題をここで見つける方が、レースが始まってから見つけるよりも良い。そして、それが我々がここにいる理由であり、マシンを理解するためだ」と50歳のワシェは語った。

「マシンが思うように反応してくれないことが何度かあったので、満足はしていないが、正しい方向に向かっている。ただ、その方向性の大きさが我々の期待ほどではなかったということだ。これは、開幕戦と今後の開発に向けて取り組むべき課題だ」

レッドブル・RB1 レッドブル・レーシング

メルボルンでの見通し
マックス・フェルスタッペンは、パドックがオーストラリアGPに到着した時点でレッドブルが主導権を握れないのではないかと懸念しており、「レッドブルが最速になるとは思っていない」と語った。

しかし、ワシェはレッドブルがトップ4チームと肩を並べる位置にいると信じており、トップ4チームが激しい首位争いを繰り広げると考えている。

「メルボルンでのスターティングオーダーをグリッド全体で予想するのは、現時点では非常に難しいと思う」とワシェはコメント。

「我々を含め、4チームがかなり速いことが分かっているが、他のチームについてはあまり見ていない。自分たちのプログラムに集中しようとしている」

RB21の問題やテスト中の3回の不可解な赤旗のほかにも、天候にも悩まされた。バーレーンは予想よりも涼しく、雨が多かった。4月にF1が戻ってきたときにどうなるかはわからない。

レッドブルが24時間の走行で成功したことを説明しながら、ワシェは次のように付け加えた。「天候には恵まれず、このトラックを代表するものでもなかったが、我々はマシンのポテンシャルを探り、異なるセットアップに対する反応を理解しようとした。そして、ほぼその目的を達成できたと思う」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング