レッドブル・ホンダF1 「もうメルセデスに対して失うものは何もない」
レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2020年のF1世界選手権の後半戦は“失うものは何もない”という気持ちで戦っていくと語る。

前戦F1トスカーナGPでは、アレクサンダー・アルボンがF1初表彰台を獲得したのは良いニュースだったが、マックス・フェルスタッペンは2戦連続となるリタイアを喫した。

マックス・フェルスタッペンは、ドライバーズランキング首位のルイス・ハミルトンから80ポイント差をつけられており、コンストラクターズランキングでレッドブル・ホンダはメルセデスに152ポイント差をつけられている。

クリスチャン・ホーナーは、タイトル争いではほぼ“圏外”であり、残りすべてのレースが“ラストチャンス”だと語る。

「次のロシアGPはメルセデスが得意とするタイプのサーキットなので、彼らは高いモチベーションで臨んで圧倒的なパフォーマンスを見せると思うが、今シーズンはタイヤのデグラデーションが非常に興味深い要素になっている。トスカーナGPでは大きなトラブルは起きなかったが、彼らがこの部分について非常にナーバスになっているのが聞こえた。縁石に乗るなとドライバー2人に指示を与えていた」

「ロシアGPで私たちが互角の勝負を挑んでプレッシャーを掛けることができれば面白くなるだろう。プレッシャーを掛けることができれば、チャンスが生まれる可能性がある」

「タイトル争いについては、現在の私たちはほぼ圏外で、残りすべてのレースがラストチャンスになる状況だ。失うものは何もないという気持ちで戦っていく。私たちはタイトル争いに加われるポジションまで戻ると強く決意している。そして必ず戻ってみせる」

「メルセデスはハードルを上げ続けていて、素晴らしい仕事をしているが、勝てない相手はいない。ハードワークを重ね、頭を使い、正しいメンバーを集めるだけだ。そして私は今のチームにはこれらの条件が揃っていると強く信じている」

「ファクトリーには才能豊かなスタッフが揃っていて、現場のチームも強力で層が厚いので、勝機は必ず訪れる。あとはとにかくハードワークを続けるだけだ」

「私も46歳になり、今のパドックで在籍期間最長のベテランチームプリシパルだが、モチベーションは15年前から変わっていない」

「ホンダについて話をすると、彼らはハイブリッド時代に異なる2チームでGP優勝を経験した唯一のエンジンマニュファクチャラーという素晴らしい功績を成し遂げた。私たちは彼らと勝利と敗戦の喜びと痛みを共有しており、真のパートナーシップを築けている」

「私たちはホンダの全員との仕事を心の底から楽しみながら、最近発生した問題の解決に向けて一意専心で一緒に取り組んでいる。私たちの目標はひとつ、F1チャンピオンシップを一緒に勝ち取ることだけだ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1