レッドブル・ホンダF1 予選分析:メルセデスとの“0.5秒”の壁
F1ベルギーGPの予選でレッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが3番グリッドを獲得したが、ポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)からは0.526秒の差がついた。

F1ベルギーGPの舞台は、伝統的なサーキットであるスパ・フランコルシャン。シーズンで最長となる7kmを超える全長、高速コーナーやオー・ルージュに代表される高速のコンプレッションが存在するエンジンパワーと空力の効率性が試されるサーキットだ。

セクター1のエンジン全開率は84%、セクター3は93%という高速セッションに対し、セクター2はダウンフォースが重要となる曲がりくねったセクションとなる。

レッドブル・ホンダは、スパ・フランコルシャン対策として、パワーセクターのセクター1と3ではなく、セクター2でタイムを稼ぐというメルセデスと類似したセッティングを適用した。

だが、レッドブル・ホンダはそのセクター2でメルセデスに0.5秒の差をつけられた。マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのセクター区間別のタイムは以下の通り。

■セクター1
ルイス・ハミルトン:30.337秒
マックス・フェルスタッペン:30.419秒(-0.082秒)

■セクター2
ルイス・ハミルトン:42.466秒
マックス・フェルスタッペン:43.042秒(-0.596秒)

■セクター3
ルイス・ハミルトン:28秒365
マックス・フェルスタッペン:28.286秒(+0.079秒)

バルテリ・ボッタスに対しても、区間ベストではセクター1で0.008秒、セクター3で0.15秒上回っているが、セクター2で0.350秒差ををつけられている。

Q3のベストタイムではメルセデスの“2台目”であるバルテリ・ボッタスに0.015秒差に迫り、最後にERSのデプロイメント切れが発生しなければフロントローも可能だったことは期待の持てる結果だった。

しかし、“1台目”のルイス・ハミルトンとの“0.5秒”の壁は大きい。レッドブル・ホンダの“2台目”であるアレクサンダー・アルボンとバルテリ・ボッタスの差が約0.5秒であることも両チームの差ははっきりと読み取れる。

レースでのタイヤマネジメントではセクター2が重要な要素となる。決勝ではスタートでバルテリ・ボッタスの前に出て、再びメルセデス勢に割って入ることが再び最大限の結果になるだろう。

「うまくラップをまとめましたけど、トップとはまだ0.5秒差ある。しかし、メルセデスに対しては今季で一番差を縮められていると思う。予選では僕たちのマシンと相性がいいサーキットではないが、この予選結果で決勝に臨めるのはとてもよかったし、明日のレースを楽しみにしている」とマックス・フェルスタッペンは語った。

「マシンバランスの向上には満足している。いいスタートを切り、メルセデスといい勝負をし、最大限の結果を出したいと思う」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1ベルギーGP