F1 セバスチャン・ブエミ
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2019年にトロロッソ・ホンダでの電撃復帰が噂されるセバスチャン・ブエミについて、他の選手権での契約があるため実現することはないだろうと語る。

セバスチャン・ベッテルは、2009年から2011年までトロロッソで50戦以上F1を戦った後にシートを失ったが、それ以降もリザーブドライバーとしてレッドブル・ファミリーの一員として残っている。

レッドブルでの役割と並行して、セバスチャン・ブエミは、FIA世界耐久選手権とフォーミュラEでタイトルを獲得。今年6月にはル・マン24時間レースで優勝している。今年12月に開幕するフォーミュラEのシーズン5では日産でレースをすることも決定している。

トロロッソ・ホンダは、2019年のドライバーを検討しており、セバスチャン・ブエミは、同じ元トロロッソのドライバーであるダニール・クビアトとともにドライバー候補として名前が挙げられている。

今週末、セバスチャン・ブエミはシンガポールのF1パドックに姿をみせているが、クリスチャン・ホーナーは、セバスチャン・ブエミのF1レース復帰の可能性に疑問を投げかけた。

「セバスチャンは素晴らしい仕事をしてきた。彼は今年ル・マンで勝った。フェルナンドとパートナーを組んでね。フォーミュラEでもチャンピオンになっている」とクリスチャン・ホーナーは Sky Sports F1 にコメント。

「彼は我々のチームの重要な一員であり、彼らがやっている役割に興味を持っているチームもいくつかある。だが、彼は今後3年間、彼がチームとやっている役割にコミットしている。彼は他の活動とそれを組み合わせていくだろう」

「F1でレースをすることは彼のアジェンダではないと思う。彼にはフォーミュラEのプログラムがあるし、ル・マンのプログラムがある。彼は我々のためにシミュレーターで素晴らしい仕事をしてくれている。彼にとってそれは十分だと思う」

シンガポールを訪れているセバスチャン・ブエミは、自分はレッドブル・レーシングとトロロッソのリザーブドライバーであり、来シーズンにトロロッソでF1復帰する契約は結んでいないと語った。

「僕はレッドブルとトロロッソのリザーブドライバーだ。それが今週末シンガポールにいる理由だ」とセバスチャン・ブエミはコメント。

「通常、僕はシミュレーターにいるけど、今週末はここにきた」

「僕は彼らが求めたことをやっているだけだし、シート合わせも彼らが望んだことだ。もちろん、他のドライバーのひとりに何かが起こった場合には僕にはシートが必要になる。今のところ、僕に言えるのはそれだけだ」

「WECとフォーミュラのプログラムはすでに整理されている。その世界ではあらゆることが可能ではあるけど、もちろん、僕はここではリザーブの役割にだけ集中しているし、どうなるか見てみるつもりだ」

トロロッソ・ホンダはまだ2019年のドライバーラインナップを発表していない。ピエール・ガスリーは来年レッドブル・レーシングへの移籍が決定しており、ブレンドン・ハートレーはシート喪失の危機が囁かれている。

現時点でダニール・クビアトのトロロッソへの復帰が有力視されているが、2つ目のシートには多数の候補者の名前が挙げられている。

メルセデスの若手ドライバーであるエステバン・オコンとジェージ・ラッセルは2019年のシートを探しているが、レッドブルはメルセデスのジュニアドライバーを起用する気がないことを明らかにしている。

一方、メルセデスは9月14日(金)にパスカル・ウェーレインに提供できるシートがないとして契約を解消している。だが、ウェーレインはフォーミュラEへの転向が濃厚とされている。

2019年にF1シートを探しているドライバーとして、マクラーレンを放出されるストフェル・バンドーン、フェラーリの育成ドライバーであるアントニオ・ジョヴィナッツィなどがいる。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング