セバスチャン・ベッテル
レッドブルは、離脱が決定しているセバスチャン・ベッテルを軽んじることはないと述べた。

ヘルムート・マルコは、すでにF1日本GP中からセバスチャン・ベッテルの待遇がこれまでより下がるとの見方を否定していた。

4日(土)にセバスチャン・ベッテル離脱のニュースがレッドブルを驚かせる前、チームは終盤戦にもう一人のレッドブルドライバーであるダニエル・リカルドのタイトル争いを助けるために、セバスチャン・ベッテルがチームオーダーの犠牲になることはないと主張していた。

ヘルムート・マルコは「すでにいくつかの兆候はあった」と Servus TV で振り返った。

「彼は、何の前ぶれなくこうなったことを申し訳なく思っていたが、私は驚かなかった。私が、何かがおかしいと気づいていたので、金曜日にセバスチャンに近づいた。そのあと、私たちは夕食を共にし、彼は我々の元を離れるつもりだと伝えてきた」

ヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルとは“今でも友人だ”と主張したが、セバスチャン・ベッテルが契約に含まれている離脱条項をぎりぎりで発動させたのもまた事実である。

Auto Bild は、すでにF1日本GPのピット戦略で、チームメイトのダニエル・リカルドに比べて、セバスチャン・ベッテルが不利に見受けられたとし、チームを去ることが決まっているドライバーとして“ナンバー2”の役割を担う傾向があったと主張している。

ヘルムート・マルコは「それは真実ではない!」と声を荒らげた。

「我々は、最後のスプリントに向けて新しいタイヤに替えたいかセバスチャンに尋ね、彼はそのリスクを望んだ」

「私たちは彼がニュータイヤでロズベルグにさえも挑戦できるかもしれないと推測していた。差別とはまったく関係ない! 我々にはチームオーダーなどない。我々はフェアで、スポーツマンらしさを保っている。それが我々の哲学だ」

また、レッドブルは、セバスチャン・ベッテルの公認としてトロ・ロッソに所属するダニール・クビアトを選んだが、ヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルに代わる2015年のドライバーとして、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が一度も考慮されなかった理由を明かした。

「アロンソが最も安全なカードだったろうが、それはレッドブルには合わない」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に述べた。

「そうすれば、我々のジュニアプログラムが不合理なものになってしまう」

ダニエル・リカルドも、新たなチームメイトとしてのダニール・クビアトの昇格を支持した。

「アロンソが論理的な選択だったかもしれないけれど、レッドブルは僕のときにも似たようなリスクを冒したし、それが報われた」

「クビアトもお金のかからならいソリューションだ」とダニエル・リカルドは笑う「

「レッドブルは節約したお金をマシンに使えるね」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / セバスチャン・ベッテル