鈴鹿F1タイヤテスト 初日はリカルドとボッタスが合計239周を走行
先週末の壮絶なF1日本FPの後、鈴鹿サーキットではピレリタイヤ開発テストセッションが行われた。F1の単独タイヤサプライヤーであるピレリをサポートしているのは、ステークF1チームKICKザウバーとビザキャッシュアップRB・フォーミュラワン・チームだ。

作業プログラムの中心は、来シーズンに向けてさまざまなコンパウンドと構造を比較することで、特にオーバーヒートを大幅に抑えることを目的とした新しい構造とコンパウンドファミリーを最終決定することだった。

初日は2チームから1台ずつ、バルテリ・ボッタスとダニエル・リカルドがトラック上でドライブした。

一日の後半に太陽が顔を出したものの、早朝に雨が降ったため、インターミディエイトとエクストリームコンディションの両方で新しいレインタイヤの評価を行うことができた。バルセロナとヘレスで行われた冬季テストでは、これらのタイヤを試すのに適したコンディションではなかったからため、良い機会となった。

ウエットコンディションでのテストの主な目的は、インターミディエイトタイヤをヒーティングブランケットなしで走らせるためのソリューションを特定すること。これはすでに2023年のモナコGPでエクストリームタイヤに適用されているものであり、同時にエクストリームウェットによるオーバーヒートの軽減も検討している。この後者については、来年のスリックタイヤの開発プログラムにも盛り込まれており、特にタイヤに厳しいトラックであるここ鈴鹿では、最も硬いコンパウンドでのベストソリューションを見極める作業が行われた。

早朝に雨が降った鈴鹿サーキットでは、セッションの最初の1時間からウェットタイヤが使用された。C44のバルテリ・ボッタスとVCARB 01のダニエル・リカルドが新バージョンのインターミディエイトとフルウェットで初走行を行った。その後、午前10時からはスリックタイヤを履くのに十分なドライコンディションとなった。その後、気温は17℃、トラック温度は29℃まで上昇した。

ボッタスは133周、リカルドは106周を走った(ウエットでは17周と16周)。ボッタスのベストタイムは1分34秒002で、リカルドは1分34秒815だった。両マシンのタイヤ開発プログラムは異なっていたため、ラップタイムに大きな意味はない。

バルテリ・ボッタス(ステークF1チームKICKザウバー)「初日は僕サイドでは順調に進みました。私僕たちはその日の計画全体を検討し、ピレリの来年のタイヤについて多くの有益なデータを収集した。大雨が降った午前中の天候は少し難しいものだったが、インターミディエイトタイヤをテストすることができたので、結果的にはよかった。その後、トラックが十分に乾いたら、プログラムを実行し、数周を走り、さまざまなタイヤコンパウンドをテストした。コース上での走行は毎回、クルー全員にとってレベルアップのチャンスでもあるので、全体的には良いことであり、生産的な一日だった。 明日はもっと良くなるだろう」

ダニエル・リカルド (Visa CashApp RB Formula One Team)「ピレリとともに2025年のコンパウンドをテストした生産的な1日だった。あいにくの天候で午前中の走行は限られたものになったが、ウエットコンパウンドとインターコンパウンドの両方を試すことができた。午後のプログラムはスムーズに進み、走行計画を完了し、建設的なデータをピレリに提供することができた。個人的には、レースウイーク明けの鈴鹿を数周走れて良かった」

セッション中は12種類のタイヤが使用され、合計1200kmを走行した。明日もテストは終日続き、鈴鹿サーキットのある三重県は晴れの予報となっている。ザウバーはボッタスが戻り、RBは角田裕毅がステアリングを握ることになる。

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1日本GP